2009年 10月 26日
孤独を逃れて |
なんか家っていうのは、やっぱり自分にとっては家庭があって初めて「家」だよなあ、って最近強く思うんです。僕は実態としては「独身」ではないし。だからこそ、なにかかえって1人で過ごす時間が長い家は寂しさを助長させるような空間にも思えてしまう。きっと秋という季節柄もあって、そんな風に感傷的に考えてしまうのかもしれないですけどね。似て非なるものだけど、一緒に住んでいた恋人が出ていった家に1人残されていると、過ぎ去った2人でのその空間やその街での想い出がそこかしこになって、その家から引っ越したくなるような、そんな感覚にもちょっと似ているのかもしれません。ちょっと違うか!?(笑)
こうして地元で1人での宿泊するのもどうしてなかなか悪くない、なんて今思ってます。別に栗助と泊まることがどうとかいうことではなく。同じ1人でも家にいると、やはりそこは本来2人でいる空間。ゆえに、ふと寂しさであったり物理的精神的に何かが欠落したものを感じてしまう。でもホテルは、そもそもは仮の空間。普段とはちょっと違ったアングルから自分の住む街の表情を眺めながら、そして何よりもその時間は1人であることを孤独に感じさせることはないわけで。
そもそも僕は矛盾するかもしないけれど、ある意味において基本的に1人でいることは何気に苦ではなかったりします。もともと一人旅を好んで学生の頃からあちこちバックパッカーとしてフラフラしていた所以もそのあたりにあります。友人達が長期の休みになると数人で連れだって海外旅行などに行くというお誘いを丁重にお断りしてました(笑)1人適当に中長距離ローカル線に乗って近郊小旅行とか、1人でドライブとか、彼女がいたときもふとそんなことしてましたね。一緒に行く旅と1人で行く旅は、行動そのものは同じでもなにか意味が自分の中で違うんだと思います。
このホテルの高層階の部屋から近代的な東京の町並みと近隣のビルで働く人たちの様子が見えます。大きな箱の中にまるで蜂の巣のようにこの中に何千、何万という人がひしめきあってる。高層ビルから見下ろす都会の風景は、山に登って下界を見下ろすのと似ています。自分の小ささと、そして地上に暮らす人間全てが様々な憂いや不安、悲しみ、想い、勿論幸せも含めて日々生活していることを思うと、なんだか人間ってやっぱり愛おしいし、そして僕も頑張ろう、とも思うんですよね。やっぱり、僕にとって東京は落ち着きます。
by usatoru
| 2009-10-26 21:59
| 日常生活
|
Comments(6)
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TAKU
at 2009-10-27 00:35
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お疲れ様です。東京のホテルで過ごすのもいいですねぇ。東京近郊に住んでいると東京に泊まるって考え付きません。
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その気持ちすっごく分かります!
私は今はフリーですが時々無性にホテルに泊まりたくなったりしますね。受付に誰かいるってだけでいう安心感が孤独を紛らわせてるのかも、と。
朝起きて受付でおはようございますって言われるのが一番嬉しいですねw
私は今はフリーですが時々無性にホテルに泊まりたくなったりしますね。受付に誰かいるってだけでいう安心感が孤独を紛らわせてるのかも、と。
朝起きて受付でおはようございますって言われるのが一番嬉しいですねw
拝見させていただきました。
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usatoru at 2009-11-01 17:52
TAKUさん。地元に泊まるっていうのもなんだかバカバカしい反面、最近は特に女性が「自分にご褒美」みたいに泊まるにも多いみたいですよ~
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usatoru at 2009-11-01 17:53
teruさん。ちょっとした緊張感と、一方でのくつろぎの妙って感じですかね。勿論家もくつろげるんだけど、なんだか不思議ですが(^^
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usatoru at 2009-11-01 17:54
りょうさん。ありがとうございました!