2010年 08月 31日
ご趣味は? |
たいがい、「最近読んだ本は?」とか「好きな作家は?」と聞いたところで、実はそんなに量も、読書としての深読もしていなくて、趣味と言えるほど量も質も読んでいなかったりする。あるいは、ある作家が好きなので、その作家の作品は全部読んでいる、といった程度。それは趣味ではなく、「好きな作家は○○です」というレベルでしかなく。決して「趣味です」と言えるほど、日常的に読書をしているわけでもなく。第一、特に若者の活字離れ著しく、一部の親は「お願いだから、漫画でもいいから読んで欲しい」というほど(汗)、子供が本を読まない時代に、「趣味が読書人口」のこの多さはどう考えても矛盾・・・。
あとは音楽鑑賞。これもまた趣味というにはどうなの?という程度のものが多い。僕もそうだけど、確かに僕もたいがい家ではFMやCD(i-podとか)をかけたりしていて、常に家の中には音楽があることが多い。それが心の安らぎだったり、心地よかったりする。それはウソじゃない。でも、それは趣味だから聞いているのではなくて、晴れた日はカーテンを開けて明るい陽光を楽しもうとしたり、寒い冬には温かいココアをいれたりするのと同様に、「心地よさ」のツールのようなものであって、たいがいその音楽は「かけ流し」。実際には、音楽をかけているとはいえ、別に真剣に聴いていないし、ラジオに至っては知らない歌手の知らない曲の方が多いし。言ってみれば、公園でぼーっとしているときに聞こえてくるい子供の歓声や野球の金属バットがボールを打つ音とか、噴水の水の音が、BGMのように心地よく、でも別に必死で聞いてるわけじゃない、そんなもののと同列の話であるように思うのです。だから、それは趣味じゃない。「趣味は公園の噴水の音です」という人がいないように。
もっとも、本質的に趣味が読書と音楽鑑賞の人もいるでしょうね。もっとも趣味はささやかであっていい類のものなので、何も本格的である必要はないのだけれど、ウチの父親の場合は、読書量は昔から半端じゃなく、カネの問題よりは蔵書スペースの問題でかなり昔から図書館利用を母親に指示される程。我が家の作り置きの壁一面の巨大書棚は、もうキャパオーバー。きっと、うんちく語らせたら、作家論とか書評とか止まらなくなるはず。これはもう趣味。テニスも趣味で、若い頃から毎週のようにテニスクラブに通い、今だに現役のお達者クラブ。これも趣味だろうなあ。母親に至っては、陶芸と油絵。まったく夫婦でシンクロしない趣味なわけだけど(汗)、帰るたびに新しい作品は玄関やリビングに鎮座している(笑)。もっとも、時間のある彼等と、忙しい僕ら世代の趣味の密度を比較するのはちょい難ありではありますが。
かくいう僕は、最近、いわゆる本質的な趣味を持たない気がしています。読書は、、、結構読む方だと思います。ただ、考えてみると純粋に楽しむための読書というよりは、ビジネスモノとか仕事上で参考になるような、とかちょっとした戦略と打算の中での読書というか。リラックスして、楽しむ読書って本当に少ない気がします。読むものはたくさんあっても、たまっているのはビジネス関係のものばっかりだし(汗)。なんだか寂しいですね、そう考えると。
あと、音楽鑑賞も結局僕も好きは好きだけど、やはり家でのBGMが心地よいくらい。僕の場合、熱狂的なファンになる歌手というのは(昔からそうだけど)いなくて、どちらかというといろんな歌手が好きだけど、歌手というより「アルバム」を好きになる傾向。そして、本質的にはクラシックが好きで心落ち着くのだけど、かといって指揮者がどうとか、どこのオケがどうとか、そういう感じでもなく。
趣味と言えるかどうかは別として、改めてこのブログの自己紹介のとこに書いている自分の趣味として列記しているものを眺めていると、うん、やっぱりこれは僕の趣味だなあ、とは思うものの、なんか軽い。軽杉。なんか心地よいもの、好きなこと、の域を脱していない!なんか、趣味として打ち込めるとか、打ち込んでいるといったものじゃないなあ、と。そういう意味じゃ、僕にとって料理でさえ趣味とも言えます・・・。
趣味はそんなに肩肘張ったものじゃなくていい。基本はそう思います。でも、趣味が高じて仕事に、、、なんてことまでは毛頭考えていないけれど、それくらい打ち込めるものであったり、あるいは語らせたら止まらないとか、人を唸らせるような知識と経験をいつのまにか積んでいるとか、なんかそういう趣味を個人的に持ちたいなあと。今ちょっと興味を持っているのが登山・・・・。ON/OFFのスイッチと、自然との語らい、自分の体力の限界や自然を通して向き合う自分。そして訓練や勉強。
仕事が多忙を極める中、何かこうした打ち込める何かを持ちたいなあ、と思うこの頃なのです。
by usatoru
| 2010-08-31 01:23
| 自分のこと
|
Comments(7)
Commented
by
sfarina at 2010-09-01 20:53
あはは、履歴書にそれって・・・ずばり!そうですね。
あたし、なんだろ趣味・・・。
登山ですか。
私は、近々 登山家と化している父上のご指導の下
富士山に登ろうかと・・・。山ガールしたいわけではないのですか^^
あたし、なんだろ趣味・・・。
登山ですか。
私は、近々 登山家と化している父上のご指導の下
富士山に登ろうかと・・・。山ガールしたいわけではないのですか^^
0
Commented
by
あき
at 2010-09-02 20:53
x
文太さんのご趣味は出張だとばっかり思ってました。。
Commented
at 2010-09-03 23:03
x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
y
at 2010-09-08 14:57
x
>趣味はそんなに肩肘張ったものじゃなくていい
いえいえ、文太さんの趣味論は十分体中に力が入り、難しい顔をしながら眉間にシワ寄せて全力で頑張る感じですね。「趣味」という仕事。
読んでいてちょっと疲れました。(もっとも以前は私も文太さんと全く同じ意見でしたが)
今の私にとって趣味とは、それをすることによって楽しくて自分が生き生きし、人生が充実し、明日への活力になる「人生の幸せの素」。楽しくて仕方ないからどんどんのめり込み、いつの間にか専門家になってしまう人もいる。
趣味欄の読書と音楽もいいと思います。たとえ軽くて浅いとしても、その人が生き生きとし、幸せを感じるのであれば。「好き」=「趣味」でいいのでは。
登山いいですね、自然のきれいな空気の中で深い全身呼吸ができるから。スッキリします。
いえいえ、文太さんの趣味論は十分体中に力が入り、難しい顔をしながら眉間にシワ寄せて全力で頑張る感じですね。「趣味」という仕事。
読んでいてちょっと疲れました。(もっとも以前は私も文太さんと全く同じ意見でしたが)
今の私にとって趣味とは、それをすることによって楽しくて自分が生き生きし、人生が充実し、明日への活力になる「人生の幸せの素」。楽しくて仕方ないからどんどんのめり込み、いつの間にか専門家になってしまう人もいる。
趣味欄の読書と音楽もいいと思います。たとえ軽くて浅いとしても、その人が生き生きとし、幸せを感じるのであれば。「好き」=「趣味」でいいのでは。
登山いいですね、自然のきれいな空気の中で深い全身呼吸ができるから。スッキリします。
Commented
by
usatoru at 2010-09-29 19:33
sfarinaさん。そうなんですかー。山ガールとは知らなかった~。人はk見かけによらないんですね(笑)
Commented
by
usatoru at 2010-09-29 19:34
あきさん。それは、ない(断言)<(ToT)
Commented
by
usatoru at 2010-09-29 19:35
鍵コメGさん。もうそれは趣味といっていいですね。それになんだか家族公認って感じで微笑ましさえ感じます。ブログも拝見しました~。いいなあ、家族って!