2011年 06月 03日
ともだち |
話が逸れました。そのH氏、今は帰国して割と家の近くに住んでいます。互いに忙しいので年に数回会って飲んだりするくらいだけど、今回は今のマンションの契約を更新するにあたり引き続き保証人になってほしいってことで、食事に誘われて。ゲイって、こいうときに親しい友人とか(パートナーは勿論だけど)ってすごく大切だなあと思います。いや、別に即物的な意味ではなくてね。勿論僕は快く引き受けて、近場の焼き肉屋でビール片手に肉をつつき、一転雰囲気が一気に大人な感じのバーでグラス片手に書類にサインと捺印。
仕事のこと、人生観、H氏と話していると何か解放される感じの自分を感じます。価値観とか、H氏と取り交わす知的な会話や感性の交換が心地よいというか。これが、いわゆる「友達」という関係の醍醐味なんだろうなあ、と思うわけです。恋愛には発展はしないし、そもそも互いにそんなことは毛頭考えることもなく。大人としての時間が、僕には心地いいのかもしれません。政治、哲学、人生観、将来、今、健康、仕事・・・そうした話題を「楽しく」、そして考えながらも共感や気づきを伴いながら流れるダイアログ。こういうH氏との時間は、年に数回であっても僕にとっては大切かな。震災のあった3月11日の後、数日後に東京でも携帯が通じるようになったときに、まず僕が安否確認をした人物の一人でもあり。
いずれにしても思ったこと。僕はあまり自覚がないまでも、やっぱり自分がゲイであるということに関してある種のストレスを感じているんだなあ、ということ。これが意図的にどうとか哲学とかではなく、大きく言ってしまえば性格的なものなのかもしれません。幼少期や思春期にゲイであることの葛藤や悩み、誰にも話せない苦しさ等々を多くの人が経験する中で、実際に僕はそういうこともなく振り返れば素直に事実を受け止めつつ、うまくバランスをとりながら波間を泳いできたような感があります。でも、それは多分、自分の深層心理のようなものにきっと蓋をして、自分自身を直視していなかったということでもあるのかもしれません。
まあ、いいんですけどね。だからどう、ということでもなく。そう思った、という話なんですが。忙しい最中でH氏の契約更新が迫っていたとうこともあって夜の残業中にさくっと会うくらいのつもりの30分が、結局焼き肉屋とBarに流れ、正直仕事はそこでかなり「巻き」になったものの(笑)、それでもとても有意義な時間であったことは言うまでもなく。
by usatoru
| 2011-06-03 20:15
| 同性愛考・・・
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Comments(1)
Commented
by
piku
at 2011-06-03 22:18
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大人になってからの「15,6年来のともだち」その関係がうらやましいです。私は瞬間的にしか仲良くなれない人なので。知人でもいいからほしいな。。。
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