2012年 09月 27日
南洋で考える老後w |
単純に経済面でも怖いよね。60歳で定年してあとは年金収入と退職金とかで余生を生きるわけだけど、余生をあと20年と考えるより、「長生きのリスク」を考えるとどうしたってかなりセーブした生活を送ることになります。病気も多くなるだろうし。
小学校の校長先生まで勤め頭脳明晰で優しく、そして美人だった叔母が、痴呆になっています。定年退職をして数年で発症。学校の先生は、結構仕事を辞めて家に籠るような生活になるとあっという間に痴呆になってしまうことが珍しくないそうです。叔父もこれまた教育委員会の長を務めて退職したので、生活には困らない余生を2人で仲良く過ごせるはずだったのに。この叔父も、変わり果てた妻(叔母)を相手にその介護に明け暮れ、愛あればこそとはいえ疲れ果てた生活を送っています。実家にも近いので、いつでも行ける距離にいる叔父夫婦なのだけど、僕は怖くて行けずにいます。叔母の話は妹である母の話を通じて知るのみ。もう母の顔も分からないどころか、ダンナである叔父も、幼い頃から戦死した父親代わりで育ててくれた「お兄さん」だと思っているらしい。叔母から目が離せないので、ロクに食事もできない叔父に、時折手料理を持って訪ねているという僕の母・・・。身内ゆえに何の気負いもなく話せる母との語らいと、しばし介護というか「見張り」から解放される時間が叔父にとってのしばしの慰みであるようです。学校の先生というのは、変にプライドが高くどうも近所やデイケアのようなものに世話にになることを嫌がるようで、それも自分自身を追い詰めてしまっているようですが。
生きるってなんだろう。老後を楽しみに、とかよく簡単に言うけれど、それは基本的には健康とか、今の経済状況とか人間関係というものをそのまま当てはめて考えただけの、若い人の妄想でしかないのかもしれない、とも思います。叔母は人生楽しかったのかな、と思う。子供を育て上げ、仕事を定年まで全うし、夫婦仲もよく、そこそこ幸せだったのかもしれない。でも、その記憶や思い出を思い返す時間ってやはり本当はほしかったんじゃないかと思うのです。ゆっくりとした時間の流れに身を置いて目を閉じ、楽しかった家族の思い出なんかを想いながら、ちょっと口元を緩めて微笑む、、、そんな時間、やはりほしかったよね、と思うのです。でも、今は叔母の家族にとって頭の中はどうなっているのか、全く理解不能。これはこれでシアワセなのかもしれないけれど、むしろ家族にとってはある種に地獄。自分の存在が家族を疲弊さえ悲しませていることを当然叔母は知らない。
一方で、ゲイとしての僕。いわゆる家族はいない。パートナーとしての栗助はいるけど、子供はいないし、親戚ぐるみの付き合いなんてありえないので、要は世界で2人っきりの世界なわけだけど、それは今の話。トシを取ってその時に、どちらかが先に逝ってしまっていたら、、、頼るものは何もないわけで。意識も判断ももう機能しない状況の中、誰がどう僕を(栗助を)扱うんだろう。多分、そこそこ長生きしたとすればもう両親も他界して。妹夫婦は自分たちの家族があって、「独身の兄貴」との距離なんて遠くて当然だし、勿論その兄の痴呆の気に気づくような生活の密着性もない。まあ、痴呆に限らず病気も含めて、ゲイにとってはパートナーより早く逝くことが非常に自己中心的な幸せなのかもしれません。。。。てか、こんな締めでいいのか!?という「????」な結論だけど(笑) 南十字星輝く南洋の下で、夕日を眺めながら考えることか自問自答しております・・・
なんかね、子連れのファミリーが多いの、ここw
by usatoru
| 2012-09-27 18:05
| 同性愛考・・・
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Comments(9)
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miffy5769
at 2012-09-28 02:00
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わかります、なんだか深いわ、今日の話題。
私には子供がいますが、それでも、年老いた自分が子供の負担になるのはイヤだし、
元気なうちに多額な生命保険を残して、ポックリ死にたいなあー、と思います。
「そういうこと言う人に限って長生きするんだよ」というお叱りの声が聞こえそうですが。(苦笑)
私には子供がいますが、それでも、年老いた自分が子供の負担になるのはイヤだし、
元気なうちに多額な生命保険を残して、ポックリ死にたいなあー、と思います。
「そういうこと言う人に限って長生きするんだよ」というお叱りの声が聞こえそうですが。(苦笑)
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nao
at 2012-09-28 12:38
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私にもパートナーはいますが、子供はいません。
だからホントよくわかります・・・老後。
平日とかはいいとしても、パートナーに先立たれたら、お正月とか一人ぼっちなのかな・・とか。
お正月を一人って、ホント嫌だ~~~~!!
だからホントよくわかります・・・老後。
平日とかはいいとしても、パートナーに先立たれたら、お正月とか一人ぼっちなのかな・・とか。
お正月を一人って、ホント嫌だ~~~~!!
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at 2012-09-28 17:01
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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youka
at 2012-09-28 21:43
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私には、唯一、母方の祖母が生きています。でも、数年前から痴呆が酷くなり、老人ホームに入っているのですが、祖父は他界しているし、子供すらわかりません。
でも、毎日、幸せそうなんです。ご飯が美味しくて、寒くも暑くもなく、のんびり穏やか。
地震とかの世の中の暗い出来事も知らず、ある意味幸せなんだと思います。
自宅介護ではなく、大変な思いをしている身内がいないからかもしれません。
結婚前、父のプライドで、誰もホームに入れず、老人3人面倒みていた時は、ホントに大変でしたから。
祖母は、私の子供を連れて行くと、わからなくても、とっても嬉しいみたいなので、幼児と老人の触れ合いって、大切なんだなぁと思います。
でも、毎日、幸せそうなんです。ご飯が美味しくて、寒くも暑くもなく、のんびり穏やか。
地震とかの世の中の暗い出来事も知らず、ある意味幸せなんだと思います。
自宅介護ではなく、大変な思いをしている身内がいないからかもしれません。
結婚前、父のプライドで、誰もホームに入れず、老人3人面倒みていた時は、ホントに大変でしたから。
祖母は、私の子供を連れて行くと、わからなくても、とっても嬉しいみたいなので、幼児と老人の触れ合いって、大切なんだなぁと思います。
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スイス
at 2012-10-04 06:09
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usatoru at 2012-10-06 20:44
miffyさん。そうなんですよねー、僕もよく言われますw
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usatoru at 2012-10-06 20:45
naoさん。そう、あの年末から正月にかけて、特に正月の間延びしたあの感じを一人って結構キツイですよね、、
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usatoru at 2012-10-06 20:46
youkaさん。痴呆の人の頭の中ってちょっと覗いてみたくなること、ありますよね(笑)
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usatoru at 2012-10-06 20:47
スイスさん。そうでしたね、、、(^^; 用法を細かく意識してきちんと書くよう心がけます!