2013年 04月 02日
ところ変われば |
栗助と生活を始めた12-3年前であれば、まだ正真正銘の青年というかお兄さんって感じだったけど(遠い目)。いわゆる「結婚」をしないゲイは、若いころからの独身生活の延長のまま老いさらばえていくので、ある種本来の世代相応のビジュアル的加齢を感じさせない側面があるように思います。あまりいい言葉ではないけど、所帯じみないというか。一般に秘めたセクシャリティという根本的な縛りの一方で、そのまま働いたカネの全てを自分に注ぎ込み、可能な限り人生を謳歌してやろう!という潜在的な意識があるのかもしれません。とはいえ、結局は人間みな同じ。ストレートもゲイもみなそれぞれの苦悩や、なかなか思う通りにいかないんですけどね(笑)。
同世代のゲイの生活見てると、やっぱり結婚している同年代のパパに比べると行動パターンが明らかに違うし。「時間がとれると沖縄に行ってリフレッシュ」「海外旅行は年に数回」「○○デパートのセールの話題」「新宿2丁目の○○ナイトで踊ったり飲んだり」「一点大物買い」「インテリアやファッションの話題」「週末は仲間と飲みで出て午前様」[「ジム通い」「休日に陶芸教室やヨガ」・・・いや、別に客観的に言ってるわけじゃなくて、僕もこういう傾向に属するわけだけど(汗)。経験と資本の蓄えがあるので若いゲイよりも、むしろ社会で中堅とか初老に近い人の方がこういう傾向かも。
実際可処分所得の高いLGBT(ここではゲイ)は、市場としても数兆円のマーケットとして着目されていて、それをターゲットにした広告宣伝も欧米などでは盛ん。ゲイをターゲットにした、クルマとか海外旅行の広告も多いしね。
でも、こうしたゲイの背景があって、その生活をこうしたブログなどで書いていると、やはり一般の人たちの感覚と背景でこの生活や感覚を見られると、「チャラチャラ生きてる」とか「セレブっぽい」とか「自慢してる」とか言われたりするんだよね。しまいには「これだからゲイは・・・」みたいな(笑)。
でも、例えば「ダンナさん(45歳)」がいると想定しますよね。大卒で社会に出たとして平均年収が仮に700万としましょう。このダンナさんが結婚もせず、扶養する家族もないとした場合、社会に出てから23年間で稼いだ収入は単純に約1億6,000万。つまり、そういうことなんですよね。勿論、ゲイだって無職の人やなかなか仕事が安定しない人だっているし、一概には言えない。カネのことばかりではないけれど、背景が異なれば違うライフスタイルがあるということ。同じ独身45歳の男がいたとしても、「結婚の可能性」を信じているとすれば、ゲイのように自由にカネを使うことはなく、将来の結婚資金や家族のための蓄えとしてゲイほど金銭的には自由にはならないという側面もあります。ゲイは結婚の可能性なんて考えてないから、そうした備えは一切しない(笑)。せいぜい老後の備えかなあ。頼る者が自分しかないし。
地方で広々とした一戸建てに住む人にとっては自家菜園で野菜をつくったり、犬を放し飼いにしたり、1人1台のクルマがあって、勿論駐車場は自宅にあり、ゆったりとした住居で生活することは自然なことで、都会の小さなマンションで暮らす人にとってはそれが眩しく思えたりする。「クルマ通勤」なんて、都会の人間からしたら「なんて優雅な」と思いますよね(笑)。逆に都会に住む人間が、気軽にコンサートや美術館に赴き、今日はイタリアン、明日はタイ料理だ、ベトナム料理だ、ネパール料理だ、、と言っていることに対しては何やら華やかな生活のように映る、、、それと同じことかと。ゲイが持つ背景、既婚男性が持つ背景、、、独身者と既婚者、都市在住と地方在住、さまざまな対比でそれぞれのライフスタイルが生まれる、つまり単にそういうことでしかないわけで。隣の芝生が青くみえつつも、それぞれ皆、一長一短とでもいうか。何かはあるけど、何かはない、みたいな(笑)
by usatoru
| 2013-04-02 18:58
| 同性愛考・・・
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Comments(2)