2014年 04月 30日
山の上ホテル |
これまでも何度かこのブログでもちゃっかり登場している僕の古いゲイ友のA。米国時代に現地で知り合って、かれこれ20年近くの付き合いになる10歳年上の親友です。政府系の国際機関に勤務するので、この20年の間に国内外あちこち転勤がありつつも、時折2人で旨いものを食べに行ったりする仲がずっと続いてきました。
今回、彼が今度5年ほどいた東京からまた転勤になるということで食事に誘われました。既に50の大台に乗った彼もそろそろ早期の引退を考えているようです(笑)。基本、酒飲みのAなので、たいがい2人で行く店は「酒が美味しく飲める美味しい店」ということになります。まあ、基本、料理って酒があって美味しさが引き立つみたいなところあるのは確かだし。お酒飲まずに食べる食事は「ご飯」って感じかな。それに夜に食べてもなんだか健全なランチみたいな感じっていうのかな(笑)。それはそれでいいですけどね。それに、アルコールを入れて食べることで、やっぱり夜の食事はより互いに近くになれるようなそんな雰囲気っていうんですかね、、。要はほんの少し昼間より理性や倫理の殻を抜け出して(って、決して踏み外してはいないけど)自由な会話を楽しめるっていうのもあると思います。
で、今回2人で行ったのは駿河台の山の上ホテルの中にある天ぷらの名店「山の上」。いずれにしても、場に相応しい落ち着いた客層がなんとも好ましい店なのです。店内を見渡しても、お客さん達に背伸び感がないというか。なんとなく場馴れしえいない若いカップルとか、ヤンエグ(死語)気取りの層も見かけず。やはりいい店での食事って食べられればいいっていうだけじゃなくて、やっぱり食事や料理のマナーとしてちゃんと知識として持っているかどうかって、やっぱりあると思うんです。細かいことにこだわったりするわけじゃないけれど。
この山の上ホテルは文豪に愛された昭和を感じる駿河台の文教地区に立つ老舗ホテル。若者だと今どきの新しい外資ホテルを目指し、見晴のいい窓際の席とか予約しちゃう感じだと思うけど、ここは、、、静か(笑)。時間的に予約は必須。僕は塩でいただくのが好きで、本当に美味しい。昼間っから日本酒もいってしまいましてw。カウンターに座ると目の前で職人たちの作業がみえて、カウンター越しに会話もできる。そしてカウンターの壁面には大きな扉。それって昔ながらの氷式の冷蔵庫。つまり氷の冷気で野菜やら食材を冷やしていて、氷で冷やすことで冷蔵庫内が乾燥せず保湿され鮮度が保ち、かつ氷が食材の臭いを吸収するので食材の持つ味が存分に引き出せるそうで、こうなると当然、料理はともかく、食材の保存方法からしてご家庭ではマネできません(笑)。
時々ね、思うんですよ。立場的年齢的に僕もお客さんなんかといい店で食事をしたりする機会は多分人より格段に多い。でもやっぱりこうして、気の置けない友人との食事はやっぱり美味しい。そして楽しい。そして皆忙しくなかなかその機会は少ない(笑) で、こういう場に似つかわしい年輪を重ねた自分がむしろ嬉しかったりする。そして、彼のように、もう何十年という年月の間友人でいられるめぐりあわせと、お互いの存在のいい空気感。ネットやらアプリが発達したとはいえ、やっぱりゲイの友達というのはそうそう巡り合えるものでなく、そして長く続く関係というものが、いかに貴重かということを。ゲイということにかかわらず、高校時代の友人だって、日常的に友人と言える友人はきっと皆数えるほどしか今いないでしょ?久々に楽しい食事でした。
by usatoru
| 2014-04-30 13:01
| 自分のこと
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Comments(5)
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at 2014-04-30 19:11
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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Reirin
at 2014-04-30 21:41
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文太さん、ホントにいいお友達といい時間が過ごせてよかったですね!
いい友達って、数じゃなくて、一人でも貴重なもんですよね!(^^)
いい友達って、数じゃなくて、一人でも貴重なもんですよね!(^^)
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takane-e at 2014-04-30 22:22
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miffy5769
at 2014-05-01 01:42
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aymama
at 2014-05-02 14:38
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雰囲気が素敵なのですよね。
私はここで結婚式を挙げました!
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