2015年 06月 25日
台湾で想うこと |
地元の人が行列をするような餃子屋でランチしたり、屋台のお勧めメニュー、台湾人しかいかないような温泉、普通の台湾人の家庭に夕食をお呼ばれしたりとか。クルマであちこち連れて行ってもらったり、台北近郊はともかく、僕が連れて行ってもらった東海岸側の温泉地なんかは、結構しっかりしたところだったけれど日本のガイドブックには載ってなかったりしたし。
台湾に来ると思うのは、ある種の「相思相愛感の心地よさ」かな、と思います。台湾の親日は有名ですが、とはいえやはり植民地時代の日本からの目はどこか差別感があったとは思います。台湾が日本領だった時代は、以前もここで書いたけれど日本本土では「台湾、琉球お断り」なんて張り紙をした店が本土にあったりとか。僕が子供の頃の台湾は、まだまだ後進国で「台湾バナナ」の島、くらいのイメージでしかなかったけれど、まあ、アジアは良くも悪くも台湾含めて大きく発展しました。同時に、日本に来るアジア人観光客も本当に増えた。
あ、横道に逸れたけれど、その相思相愛感。まあ、今は中国や韓国といったアジアにおいてこの2カ国とだけ「変な空気」が流れている中で、そこにばかりニュースや僕らの意識もなんとなく集中してしまうような雰囲気がある中で、他のアジア諸国もそうなんだけど台湾は特に日本人にはなんともホットする穏やかさがあります。懸案をお互い解消しなかればならない中韓両国の問題を無視はできないけれど、その他のアジアとの良好な関係を僕らはもっと意識してもいいと思うのです。台湾は近さもあるだろうし、昔の日本統治時代の建物などを大切に保管管理して、残しつつ、それをリノベートして洒落たカフェにしていたりとか、僕らからすると「ありがとう」という気持ちになります。そしてそういう場所を台湾の人も大好きだし。
あと、今回ローカルにどっぷり浸かる中、友人くんを介して彼の家族・親戚や、その友人含めかなり膨大な台湾人の友人が出来たのだけど、いわゆる中華圏の人は一胸襟を開いて仲間だと認められると、その強い結束の中に組み込まれる、、といったようなことが言われますよね。まさにそれ。外国人である僕も、まるで家族や親せきの一員のように迎えてくれ、そして彼らの家族愛のようなものは客観的にもどこか羨ましいくらい。何か本当に温かいものを感じた時間だった。日本が失った抒情的なものや、家族の在り方みたいなものに対するノスタルジーなのかもしれませんが。
個人的な旅行という観点というより、国と国という大きな概念で観たときに「国同士、その国の人同士が「好き同士」だと、こんなにも気持ちいい」といったようなことを体感できるのが台湾でしょう。こういうことの体験が、平和な世界を創っていくような気がします。妙なプライドとか国の威信とかナショナリズムは、結局国を滅ぼし、あるいは国民を疲弊させ、そして客観的には国の「ブランド」を低下させます。まあ人も国もそうですけど、対外的な「プライド」ではなく、己自身に対してのプライドの方が本来大切で、そこを見極めることって何事においても大切ですよね。
by usatoru
| 2015-06-25 10:21
| 旅
|
Comments(0)