2018年 01月 14日
寒中禊 |
今日は氏子である神社で「寒中禊」があり、参加してきました。参加者は110人と聞きましたが、内女性が10人。小学生らしき子供さんや、勿論僕より上の年配の方も大勢。世代は結構多岐に渡っているけれど「若者」って感じの人はいなかったように思います。でも、30代くらいからいるかな。やはり、こういう伝統行事とか地域への愛着とか、そういうものって歳を重ねてわかってくるものなのかもしれません。昔であれば、若い人はある種強制参加というか言われなくても出るもの、として認識されているような社会だったんでしょうけどね。
例によって、今かなり強い寒波がきていて気温は10度以下。境内に用意された巨大な水槽には大きな氷柱が複数。境内自体はさほど広くはないものの見物客や報道関係なども入ってすごい人出。参加者は時間になると、水槽周り(神社本殿の正面)に褌一丁で集まり、そこで神主さんなどからの挨拶等々をお祓いを受けたあと、なんと境内を出て都心の公道を神社を廻るようにして体を温めるためのジョギングをします。戻ってから、神式にのっとり様々な儀式(発声や運動)、要は体を温め気合いを充満させるためのものなわけですが、それを20-30分ほど執り行ったあと、入水します。
意外に、ある種観念というか悟りのようなもので、裸で外に立っていてもあまり寒さは感じません。入水に至っても冷たいけれど、やはり気合いとか覚悟なんでしょうね。見ているよりは寒くはない。寒いというか冷たさで皮膚が痛い。とはいえ、まったく辛くないというとウソですが、むしろ清々しい。道彦(みちひこ)という神道でいうインストラクターの宮司さんの指示で入水、交代で3回入るだけれど、濡れてあがって次番を待つ間もさほど寒さを感じない。不思議なものです。でも、多分無意識に神経は張りつめて何等かの「集中」をしているんだと思うのだけど、周りにあんなに観客やカメラを向ける人達がいてもまったくそういうのは目に入らないというか、意識の中に入ってこないのは不思議です。
終了すると、最後の儀式を済ませた後に、そのまま皆でふんどし姿ですぐ近くの銭湯に行き体を温め、社殿も戻って用意された弁当を食べながら歓談して解散という流れ。銭湯はまさに極楽だけど、やはり体は究極に冷え切っているのでいきなり湯船に入るとやけどのような痛みさえ感じます。そして、お湯は気持ちいいのだけれど、意外になかなか体が温まらず、適当に湯船から出ようとすると全く体が温まっていないことに気づきます(笑)。とはいえ、100人近い男たちが押し寄せているわけなので、やはり譲ってあげないことには銭湯とはいえ入れなかったりするわけで。氏子ばかりではなく、結構遠方から参加されている方も少なくないので、僕は家も近いし早めにあがってしまったけど、まだ寒かった・・・。気合いがもう抜けているから寒いと感じるということがよくわかる(笑)。でも、なんというか、稚拙な言い方だけど楽しかった。遊びや我慢大会ではない神聖な禊の儀式に対して不謹慎だとは思うけど(笑)。今年1年息災でありますように。
人気ブログランキング
by usatoru
| 2018-01-14 15:38
| 日常生活
|
Comments(2)