2008年 03月 28日
バイとして思うこと |
昨日の続編的なものですが。
僕が大学時代から社会人になって数年までつきあってた彼女。結構長くて7年くらいだったかな。別にゲイとして意識しながらカモフラージュとしてつきあってたわけじゃなくて、本当に彼女が好きだったし、実際若いながらも互いに結婚も考えていて儀式的なものはしなかったけれど、ある年のクリスマスには指輪も贈って。いわゆる婚約指輪。ずっと続くと信じてたし、彼女と夫婦として暮らす家を想定して、彼女が好きそうなコーヒーカップやらキッチン用品なんかをちょっとづつ買い揃えてたりしてた(笑)まあ、今の僕を見れば当然わかる結末ですが、別れちゃったんですけどね。僕が渡米したことが思えば僕と彼女の別れの序章でした。
僕がずっと日本にいて、そして彼女と結婚していたらきっと平凡ながら幸せな家庭を築けたと思う。僕が彼女を愛していたのは真実だったって胸を張って言える一方で、僕の中に内在する「ゲイの僕」の部分は、その場合どういう道を歩いていったのか、僕自身想像もつかない。いわゆるLGBTでいう、バイセクシャルに値する僕は、そういう一種の異性愛者と同性愛者という2つの顔の間でのバランスを日常生活の中で試されるんですね。一般的にゲイの中では、この「バイ」という存在はある種偽善的というか、ウソっぽい存在に思われるようで、「本当はゲイのくせに」的揶揄をされることが多いです。
ただ、これがバイセクシャルの一般論ということではなくて、僕自身を通しての自己分析でいえば、社会的な理解とか体制とか、時に世間的のことを考えなければ、バイは「ゲイ」としての選択をした方が自然だし、幸せであるような気がします。バイといえども、肉体的な性的嗜好は男性寄りだし、精神的側面は男女それぞれ50/50だったとしても、この部分で天秤は男性に傾きます。
そして昨日の話です。
男性同士の方が楽なんです。いろんな意味で。せっかくバイなんだから、それだったら女性じゃなくて男性の方がいいよ的な。←軽いノリで言ってますが・・・男という性をそのまま素直に体言して生きることができるのがゲイカップルであるような気がするんです。男が本来持っていながら、体外的に表現することを許されなかったこと。繊細な心、弱さ、寂しさ、甘えたがり、無邪気さ、時に涙・・・とか。女性の前では、男が肉体的(ビジュアル的に)持つ体の大きさや逞しさから、そういった内面は封印され「男の虚像」を演じることを強いられてきた一面もあるかと。もちろん、それは女性の責任ではなくて、男同士の認識でもそうなわけで。って、まあ考えてても結論の出る話題じゃないんですけどね、そもそもこの手の話は。
まあそういうラビリンスに迷い込んで・・・・・・いろいろ考えを巡らすのも老化防止にいいですよね(ToT)
僕が大学時代から社会人になって数年までつきあってた彼女。結構長くて7年くらいだったかな。別にゲイとして意識しながらカモフラージュとしてつきあってたわけじゃなくて、本当に彼女が好きだったし、実際若いながらも互いに結婚も考えていて儀式的なものはしなかったけれど、ある年のクリスマスには指輪も贈って。いわゆる婚約指輪。ずっと続くと信じてたし、彼女と夫婦として暮らす家を想定して、彼女が好きそうなコーヒーカップやらキッチン用品なんかをちょっとづつ買い揃えてたりしてた(笑)まあ、今の僕を見れば当然わかる結末ですが、別れちゃったんですけどね。僕が渡米したことが思えば僕と彼女の別れの序章でした。
僕がずっと日本にいて、そして彼女と結婚していたらきっと平凡ながら幸せな家庭を築けたと思う。僕が彼女を愛していたのは真実だったって胸を張って言える一方で、僕の中に内在する「ゲイの僕」の部分は、その場合どういう道を歩いていったのか、僕自身想像もつかない。いわゆるLGBTでいう、バイセクシャルに値する僕は、そういう一種の異性愛者と同性愛者という2つの顔の間でのバランスを日常生活の中で試されるんですね。一般的にゲイの中では、この「バイ」という存在はある種偽善的というか、ウソっぽい存在に思われるようで、「本当はゲイのくせに」的揶揄をされることが多いです。
ただ、これがバイセクシャルの一般論ということではなくて、僕自身を通しての自己分析でいえば、社会的な理解とか体制とか、時に世間的のことを考えなければ、バイは「ゲイ」としての選択をした方が自然だし、幸せであるような気がします。バイといえども、肉体的な性的嗜好は男性寄りだし、精神的側面は男女それぞれ50/50だったとしても、この部分で天秤は男性に傾きます。
そして昨日の話です。
男性同士の方が楽なんです。いろんな意味で。せっかくバイなんだから、それだったら女性じゃなくて男性の方がいいよ的な。←軽いノリで言ってますが・・・男という性をそのまま素直に体言して生きることができるのがゲイカップルであるような気がするんです。男が本来持っていながら、体外的に表現することを許されなかったこと。繊細な心、弱さ、寂しさ、甘えたがり、無邪気さ、時に涙・・・とか。女性の前では、男が肉体的(ビジュアル的に)持つ体の大きさや逞しさから、そういった内面は封印され「男の虚像」を演じることを強いられてきた一面もあるかと。もちろん、それは女性の責任ではなくて、男同士の認識でもそうなわけで。って、まあ考えてても結論の出る話題じゃないんですけどね、そもそもこの手の話は。
まあそういうラビリンスに迷い込んで・・・・・・いろいろ考えを巡らすのも老化防止にいいですよね(ToT)
by usatoru
| 2008-03-28 16:27
| 自分のこと
|
Comments(12)
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at 2008-03-28 16:48
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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at 2008-03-28 16:58
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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TN
at 2008-03-28 22:24
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バイって、肉体的な性的嗜好(指向)は男性寄りで、精神的側面は男性なんですね、ゲイとは似てるようで似てないんですね。
どこが違うのかと思ってたけど、妙に納得してしまいました。
でも、文太さんが、バイでも、ゲイでも、ストレートでも、
一人の人間として、好きです!
どこが違うのかと思ってたけど、妙に納得してしまいました。
でも、文太さんが、バイでも、ゲイでも、ストレートでも、
一人の人間として、好きです!
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Bee
at 2008-03-29 01:44
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実は2年以上愛読している既婚男です。
同性愛経験はないけど、きっとバイだと思います。
男遊びも浮気もしたことないないけど、
なんだかカミさん裏切っているみたいに思って生きてます。
でもなんかちょっと今日これ読んですっきりした。
文太さんっていろんな意味でいい男だなって会ったことないけど
思ってますよ。ありがとう。
同性愛経験はないけど、きっとバイだと思います。
男遊びも浮気もしたことないないけど、
なんだかカミさん裏切っているみたいに思って生きてます。
でもなんかちょっと今日これ読んですっきりした。
文太さんっていろんな意味でいい男だなって会ったことないけど
思ってますよ。ありがとう。
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alltag at 2008-03-29 04:59
文太さん
こんばんは。男を好きな女がいて、男を好きな男がいて、女を好きな男がいて、女が好きな女がいて、そしてひとりを好む男女がいる。
自分が一番心地よいと思える環境に身を置ける、そして安心して暮らせる、それが一番!
こんばんは。男を好きな女がいて、男を好きな男がいて、女を好きな男がいて、女が好きな女がいて、そしてひとりを好む男女がいる。
自分が一番心地よいと思える環境に身を置ける、そして安心して暮らせる、それが一番!
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みきみき
at 2008-03-29 11:38
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竹内久美子さんの著書によると同性愛一筋の男性はごくわずからしいです。確か90年代のイギリスとフランスの調査では全体の4%、アメリカでは1%以下。
同性愛の男性には異性愛経験者が圧倒的に多いようです。
性を問わずいろんな人に出逢って、人生の恋人でパートナーが栗さまだったって事ですね。素敵なことだと思います!
同性愛の男性には異性愛経験者が圧倒的に多いようです。
性を問わずいろんな人に出逢って、人生の恋人でパートナーが栗さまだったって事ですね。素敵なことだと思います!
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usatoru at 2008-03-30 17:47
鍵コメMさん。いろんな性の形があるんだと思います。よく言う、「性は点ではなく線」っていうアレですよ。人それぞれの性があるって思えば、なんだか気が楽になります、うん(^^
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usatoru at 2008-03-30 17:49
TNさん。僕もラブラブ光線返しです(笑)。あ、ラブってわけじゃあないですね(^^; まあ、特に区分することなく、いろんな人が居心地によい相手と暮らすことがシアワセって思える価値観に満たされた社会だといいですよね。
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usatoru at 2008-03-30 17:50
Beeさん。一応いい男ってことにしておいていただいて(おい!)、僕は結婚こそしなかったけれど、あまり自分を責めることはしなくていいと思います。それぞれの優しさの形ってあると思うし、それはそれでウソじゃないですから、ね。
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usatoru at 2008-03-30 17:51
alltagさん。そうそう、ほんとに。シアワセの形に対する認識とポイントが、なんかずれちゃってるところに、僕らみたいなのが生きにくくなっちゃってる社会、それが今なんだろうなあ。
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usatoru at 2008-03-30 17:53
みきみきさん。これからは同性愛一筋はどんどん多くなっていくと思いますよ~。これまでは抑圧の中でカモフラージュとか、自分を騙して結婚してきたゲイもいましたけど、今はそうでもないですしね(^^; 皆が素敵なパートナーにめぐり合えるますように!
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yo
at 2008-04-01 06:44
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はじめまして。いつも楽しみにしています。
このエントリは深いです。
ゲイのヒトのブログは女性に開かれていないことが多いですが、このエントリを読んでどうしてusatoraさんのブログは女性に優しいのかわかりました。
私は女性で異性愛者ですが、昔から「普通」というものからの疎外感を感じていて、その悲しさや疎外感、自責の念などの中でゲイ文学に慰めを求めてきました。
そういう意味ではこのブログも私の慰めです。
あとは国際的なビジネスマンとしてご活躍の二人のセレブライフ(笑)と愛情に満ちたカップルの日常への憧れも。
これからも楽しみにしています。
このエントリは深いです。
ゲイのヒトのブログは女性に開かれていないことが多いですが、このエントリを読んでどうしてusatoraさんのブログは女性に優しいのかわかりました。
私は女性で異性愛者ですが、昔から「普通」というものからの疎外感を感じていて、その悲しさや疎外感、自責の念などの中でゲイ文学に慰めを求めてきました。
そういう意味ではこのブログも私の慰めです。
あとは国際的なビジネスマンとしてご活躍の二人のセレブライフ(笑)と愛情に満ちたカップルの日常への憧れも。
これからも楽しみにしています。