2009年 08月 17日
シャングリ・ラ(桃源郷)にて |
それにしても、チベットってやっぱり中国じゃないよなあ、って感じが率直にします。この村はチベット人の村だし、ホテルのスタッフもチベット人や雲南省あたりから来ているナシ族などの少数民族の人。ホテルのカードにも「このホテルのスタッフは皆地元の村の出身者も多く、あなたの言葉が伝わらないこともありますが、私たちは心からのおもてなしをお客様に差し上げます」とか書いてあって。お客さんはほぼ外国人で、勿論英語を話すスタッフも少なくはないのだけれど。高地ゆえに紫外線が強く真っ黒に日焼けしたチベット人。なんというか、すれていなくてすごく自然で心和む笑顔をする。そして素朴、そして美しい田園と山あいの風景を目の前にすれば自然と都会のストレスも忘れます。
このホテルは栗助が前々から来たがっていたところ。とにかくハードもソフトもチベット風で、村の建物も風景に溶け込み全く違和感なし。部屋のつくりも伝統的なチベット様式。僕らにしてみればすごく目新しくて、久しぶりに外国に来たような(笑)そんな感覚さえするわけで。
宿泊客の多くが近くの村や山をトレッキングに出掛けてしまった後、僕らは2人遅い朝食をとり、その後付近を散歩。山間の位置するだけにこの散歩だけでもちょっとした山歩きのような、野歩きのようなそんな感覚。朝方に振った雨でぬかるんだ道を慎重に場所を選びながら足を置く。時々気をつけないと放牧しているウシやヤク、豚などの落し物も鎮座しているので気を許すことはできず。とはいえ、菜の花や名も知らぬ野草、チベット仏教の寺院などが点在するその緑の風景になんだか泣きたいような感傷さえ覚えます。
この村は、James Hilton著の「Shangri-la(桃源郷)」のモデルとなったとされる場所。世界自然遺産にも指定されているというこの静かな美しい村。こんな標高の高い場所に、どうしてこんなに緑豊かな穏やかな場所があるのか不思議に思う、まさに桃源郷。
by usatoru
| 2009-08-17 00:16
| 旅
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Comments(10)
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entity cat
at 2009-08-17 09:26
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桃源郷に愛する人と2人でいるのですね。
いいなぁ!・・いいなぁ!・・なぁ!・なぁ!・・ぁ!・・ぁ!・・・・・
一度、チベットは行ってみたいです。
いいなぁ!・・いいなぁ!・・なぁ!・なぁ!・・ぁ!・・ぁ!・・・・・
一度、チベットは行ってみたいです。
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angela_angelo at 2009-08-17 10:51
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naru
at 2009-08-17 12:45
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なかなか更新されない日記に心配していましたが、お二人で桃源郷なんて素敵ですね!私にはとても我慢できない移動時間と乗り継ぎですが、そうしてこの素晴らしい写真の風景があると思えば納得です。高山病に気をつけてお二人で満喫して来てください。
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マロンフィールド
at 2009-08-17 17:54
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sally
at 2009-08-17 22:12
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usatoru at 2009-08-26 22:55
entity catさん。チベットも行きやすくなりましたよ。空路も北京から直行便が運航開始、というニュースも現地で聞きました。政治的なことはともかく、ぜひいつか行ってみてください!
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usatoru at 2009-08-26 22:56
angela_angeloさん。すごく日本人に近いし、特にチベットの南の雲南省あたりは特に日本人とDNAが近いそうですよ。見てるだけで親近感な人たち(^^
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usatoru at 2009-08-26 22:57
naruさん。別に狙ったわけじゃないんですけど、ちょっと長くお休みすると気にしてくれる方もいるっていうのは、ちょっと嬉しかったりする~。また休もうかな。とか言って。
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usatoru at 2009-08-26 22:58
マロンフィールドさん。確かに、なんかブロークバック・マウンテンの世界ですよね!言われてまさしく、と思いました。でも亡くなっちゃいましたね、彼(T.T)
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usatoru at 2009-08-26 22:59
sallyさん。あまり詳細なレポートはできなかったかな、って思ってますが、少しでも現地の風を感じていただけたなら!