2010年 07月 03日
トルコ航空 -機内食激写- |
東京-イスタンブールのトルコ航空の機材は新税の777。搭乗するとまずは床下が渋い高級感を感じさせる濃い茶系のフローリング。たいがい航空機の中はカーペットや共有部はビニール系素材だったりするのでこれはちょっといい感じ。ビジネスクラスは、いわゆる僕の言う棺桶シートで座席が進行方向に向かって全席斜め平行で並んでいるタイプになっていてエアカナダやキャセイパシフィックなどと同じ形態。エアカナダの場合は心なし横幅のピッチが狭く感じたこと、キャセイの場合は個室感覚を演出しようとしたのか周囲の壁?の高さが僕にとっては少々圧迫感を感じたものの、このTKのシートは一番いい感じ。壁面は程良い高さで圧迫感なく、横幅のピッチも広め。そして、他社では確かフルフラットにすると身長178cmの僕の場合足が先端に届いてしまったのが、今回はそれはナシ。まあギリギリつかないという感じだったので、これはそれぞれの客の身長にもよるものだけどこれもクリア。
で難点というと、テーブルの高さ。イメージで言うと学校の机くらいの大きさがあってそれが内蔵された壁面から引き出して利用する対応なのだけどなんせ「低い」。シートの高さに対してテーブルが低いので結構かがんで食べるような感じになる。飛行機のテーブルって前後移動はできるようになっていても高さ調節はできないので、これは痛い。僕の場合、最初フットレストをフルフラットにして足を投げ出した形で上半身だけ起こして食べようとしたので、この机の低さのため半ば体操のときに足を延ばして座ってつま先をさわろうとしているかのような無理な姿勢になり足がつりそうになりました。ってか、足は投げ出さずきちんとした座って食べましょう、って話しですが。でもそうしたとしても低い。ハードのレベルは高かったTKの唯一のマイナスポイントでした。
ではサービスチェック。まず男性CAが多いのは非常に素晴らしい。でも、痩せたカルロス・ゴーンみたいな子が多くてタイプじゃない感じ。非常に残念。非常に惜しい。善戦ながらPKでパラグアイに負けた日本代表サッカーチームくらいに惜しい。って、これってあまりにも主観的すぎる評価(汗)。ただ男性CAの投入量の多さはこれは高い評価。女性CAは、まあ無難に、、、、ってことでしょうか(意味深)。
ただ男女ともにあまり愛想がないんですよねえ。いわゆるアジア系ほ筆頭とするようなホスピタリティは少なくともちっとも感じられません。もしかすると笑顔さえも少ないかも。ただ仕事をこなしてる、やることやってる、って感じでしょうか。感覚的にはファミリーレストランで高校生アルバイトに接客されているようなそんなクオリティ。勿論、これは高校生アルバイトを悪く言っているわけじゃなくて、そもそもファミレスで高級レストランやら割烹のサービスを受けようなんて思っていないので何にも気にならないのだけど、やはり国際線長距離のファーストやビジネスで他社のクオリティと比較すると、並レベルにも達して達していないかな、と。特に不快な想いをしたといくことはないんですが。でもこの感じ、アジア系のホスピタリティはなく、かつそれほどホスピタリティは最初から追求もしておらず、でもプライドの高い欧州系でもない。やはりこのどっちつかずの雰囲気はボスポラス海峡を挟んで東洋と西洋の十字路と言われるこの国らしいお国柄なのかも、とか分析したりして(汗)。
食事は美味しいです。多分美味しいです。これもちょっと辛口になってしまうけど、メインディッシュだけはしっかりインディビデュアルな感じでサーブしてくれるのだけど、前菜やらデザートの類はワゴンの大皿に乗せて「どれがいい?」って感じで、オーダーしたものを皿に摂ってくれるスタイル。いわば、ホテルの朝食のビュッフェなんだけど料理をとるのは自分じゃなくてCAがやるという感じ。大皿の方の料理の量が微妙に上品というか少なくて、あるいはデザートにおいては親指と人差し指でつくった輪っかくらいの小さな一口サイズのケーキを1つだけ選ばせて、って感じでなんか物足りない。ちと欲求不満気味な精神状況に陥れられます。もっと食わせろ、もっとほしい、もっと肉を入れろ的な欲望を主張することは多くの日本人乗客はできず、黙って与えられた環境を受け入れてしまうのですね(涙)
前菜もいろいろあって結構美味しそうであれもこれも食べたくなるけど、2種類くらい頼むともうそれ以上は頼めない雰囲気だし(そもそもの大皿の量的に)、採ってくれるにしても盛り方は雑だし量は少ないし、なんか料理の具の配分?みたいなのも何も考えてないというか、例えばイカのナントカを頼んだのにイカが入れてくれずに野菜とかトマトしかとってくれないとか(←根に持ってる)なんかねー、気がきかんのです。前菜からデザートやコーヒーに至るそれぞれのサーブのタイミングも決してよいとは言えず、てかむしろ悪くて途中で寝てしまったくらい。なんか、食べた気のしない食事でした・・。アリタリアみたいな、「もーどんどん好きなの言って!たくさん食べてね!」的、目移りする料理をみんな堪能できる至福みたいなのは全くもって無縁。
結論。ハードはいいけどサービスレベルで多分僕は今後はトルコ航空は使わないかなあ。って書くと、なにやらサービスにうるさいオッサンみたいだけど。別に評論家とか、ミステリーショッパーのような視点で決して見ていないんだけど、どうせ使うなら少なくとも自分の中では何も考えずに快適に過ごせる時間を提供してくれるキャリアの方がいいですしね。素晴らしくなくて無難でいいのです。無難であれば僕は乗りますんで。少なくともサービスって、王様気分にさせてもらいたいわけじゃなくて、笑顔だったり、あるいは米系や豪系のような気取りのないフランクさであったり、ホスピタリティであったり、ちょっとした会話を楽しんだり、みたいな特別ではなくてもいいから普通に落ち着くとか楽しいって思える時間がほしいですよね、やっぱり。
by usatoru
| 2010-07-03 18:53
| 旅
|
Comments(4)
私も今回オーストリア航空を使って、愛想って大切だと思いましたね~。スイスはなんとなく客室乗務員、特にお年を召した方は雰囲気が厳しい教師というか修道女みたいで、でもってマダムで寛げないんですよね、私は.....
なんか下らないこと聞くと怒られそうな(爆w
なんで私が緊張しないといけないのか?っていつも思いますもんw
その点オーストリアは男子率も高く、かつ気さくなリラックスできる感じで好感度アップでした~(*^^)v
リンクさせてもらいました。
なんか下らないこと聞くと怒られそうな(爆w
なんで私が緊張しないといけないのか?っていつも思いますもんw
その点オーストリアは男子率も高く、かつ気さくなリラックスできる感じで好感度アップでした~(*^^)v
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Nobu
at 2010-07-04 19:53
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相変わらず文太さんの評価コメントおもしろいです!イカを根に持ってるところがウケる〜。まぁ、私もそういうのが自分にふりかかったら絶対根に持ちますけどね(笑)。私、旅行でも出張でもエコノミーしか使ったことがないので、いつか、ビジネスクラスやファーストクラスに乗ってみるのが夢です!!
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usatoru at 2010-08-02 19:24
maiさん。そうそういい感じじゃないですか、OSって。スイスってホテルをはじめホスピタリティを高度に学ぶ教育機関はあっても、なんか市民レベルに落ちてない気がします、、、よね?言い杉?(^^;
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usatoru at 2010-08-02 19:25
Nobuさん。いえ、面白がらせようとは思ってないんですけど、ただ真剣なだけです~(汗)いつか、思いもよらずビジネスへのアップグレードなんてこともあるかもしれないですよー。