2010年 11月 17日
事件簿 |
僕とKのことは、このブログをどこかひっくり返せばこの界隈の情報はあると思うのですが、おそらくこれを読み返して見つけろ、というのも非常に大変は作業なので軽くここでおさらいしましょう。←結構最近の論文書きでこの手の参考文献からの引用部分の索引にホトホト困難を極めている僕らしい配慮!?
Kは栗助と同じ年齢。僕がアメリカにいた頃に現地で知り合い、僕が初めてつきあった「男」です。そう、それまでは僕は女性とつきあっており、しかもその時に女性とは流れとしてこのまま結婚をすることをお互いに意識認識していた仲でした。ちなみに彼女とは7-8年くらいつきあったかな。彼女と別れたのは根幹は僕の渡米がキッカケになり、かつ20代という若さもあって互いが仕事を優先したことにあります。で、そのKですが、要は栗助と一緒になる前の彼で5年くらいつきあったでしょうか。僕が日本に帰国してから数ヵ月後にKも大学院を終えて帰国し、そのまま東京で一緒に住んでいました。
僕も栗助と一緒になって早11年目になりました。KはKで、数年後に次のパートナーを見つけて一緒に住み始め6年くらい経ったところ。考えてみれば、メールで時折やりとりはするものの、互いの忙しさもあってもう3年くらい会っていません。ただ、別れたもののお互い兄と弟みたいな関係で結構いい関係なわけです、精神的に。勿論そこの恋愛感情とかヤヴァイ関係は勿論ありません(笑)
で、そのKに何が起こったのかというと、要はもう一緒に住んで6年にもなるパートナーに「逃げられた」のです。それも正真正銘「逃げられた」という感じ。仕事から帰って家に帰ると、家の中の自分の荷物や家具やら全部持っていなくなっていたと。随分とまるでドラマのような、壮絶な話です・・・。何よりも呆然とし単に悲しいとかショックとかそういうことでもなかったらしく、「こんなこと相談というか言える人って他に思い当たらなくて」といって僕の連絡してきたのです。
K自体はすごく普通~に真面目な人間でしっかりしたヤツなんだけど、その相手というのがどうも仕事も長く続かず、全体的にルーズな感じの人だったらしい。どうしてKがそんな彼と一緒にいるのか僕も不思議だったのだけど(会ったことはないけど)、聞いてみるとなんだかんだでKがその相手に貸したお金も150万にものぼっていたり(仮に夫婦だとしてもそれは個人と個人の貸し借りってことで)、しっかり者のKに日常生活でいろいろと仕事のことを言われたりすることがだんだん窮屈になっていたんじゃないか、とKは自己分析していました。とはいえ、2人で働いて住むことを前提にしていた今の家賃のこととか、いきなり消えていなくなったという心の傷・・・考えるとあまりにも不憫です。もう子供じゃない、いい大人の年齢だけになんだかそういう意味でもいたたまれない。かなり端折って書きましたが、なんかゲイってやっぱり巡りあえた相手を大切にする人生こそが、最小限にゲイの悲哀を感じずに済む処方箋なのかなあ、と。こんな大事件が起こっても、普通に相談したり、誰かに聞いてもらいたいときでもそうそう誰にも話せない関係。兄貴分の僕としては、Kが「ただ聞いてもらえただけでもなんだか落ち着いた」なんて言っている文面だけでも、とにかく不憫で可哀相で。Kがいろいろ進路・人生に迷っていたときに、そのいなくなった彼のプッシュもあって、Kは勤めていた優良企業の経営管理部の仕事を辞めて、半年くらい前から料理学校に通い始めるという思い切った鮮やかな方向転換を決意して実行した矢先の話。
何というわけではないのだけれどいろいろ考えさせられる一件でした。
by usatoru
| 2010-11-17 13:17
| 日常生活
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Comments(8)
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at 2010-11-17 17:12
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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at 2010-11-17 23:58
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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at 2010-11-18 07:36
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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at 2010-11-18 14:56
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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usatoru at 2010-12-27 18:43
鍵コメMさん。それ、時折皆さんが教えてくれるんですよ、読みなさいって。ってことで読んでます(笑)
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usatoru at 2010-12-27 18:43
noticeさん。大丈夫ですー。そんなことないから!でも彼のことを想うと本当に胸が痛いです。
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usatoru at 2010-12-27 18:44
mimiさん。ゲイにかかわらず、元彼女とも仲よい友人とか、あるいは僕もそうですけど、いますよ!
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usatoru at 2010-12-27 18:45
鍵コメSさん。なんだか確かに失った年月みたいに考えると気が遠くなりますよね、、、