2011年 03月 17日
原発事故に関して |

今、福島の原発事故について様々な報道やネット上での「噂」が流れています。水が汚染されているから水道の水は飲まない方がいいとか、そんな話まであるようです。原発については「核施設の爆発」とか、「放射能が来ている!」とか様々な言われ方がしていますが、結構こういう重要な事態だからこそ言葉を正確に使い、そして言葉を使う方も聞く方も冷静にその言葉の意味を知るべきです。
今、問題なのは「放射線」です。「放射能」と「放射線」は違います!
僕はこの筋の専門家ではありませんが、正直飛行機によく乗る機会のある僕はおそらく皆さんの数倍から数十倍の放射線を浴びています。パイロットやCAさんのような飛ぶことが仕事の場合は、僕よりさらに多くの放射線を浴びていることでしょう。以前にこのブログでも、トピックとして飛行機利用による放射線被ばくの話題を取り上げたことが、いつだったかあったと思います。
肝心なのは、私たちの生活は常に放射線に晒されているということ、そして通常の生活をしている日々でも時に通常の数倍という放射線を浴びることというのは日常的なことなのです。勿論、全くの無害であるとか、あるいは何らかの危険の可能性という観点において近隣住民への避難勧告は確かに出ています。
でも、例えば胸部のレントゲンを撮ると50マイクロシーベルトという単位です。そして、東京-ロンドンの往復で約200マイクロシーベルトです。そもそも、太陽光線の中に自然現象として放射線もあるわけで、こうしたことを考えると、この日欧往復した場合の飛行機搭乗でさえ、通常の○○倍の放射線を浴びている、と表現されるわけです。
まったくもって安全です!とは、世界最高技術での原発施設の事故だけに断言できるものではないですが、しかし報道や噂による過度な心配はやめましょう。混乱と不安を生むだけで、何のプラスにもなりません。パニックの芽は、冷静な判断と行動だけでその萌芽を事前に摘み取ることができます。こういう時だからこそ、無用な不安や心配をしてしまう人間の、自分自身の弱さを直視して強くありたいものです。「落ち着いて考える、行動する」、これって大切です。買いだめの心理などにも同じことが言えますよね。

by usatoru
| 2011-03-17 02:16
| Other
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Comments(5)
あ~同じ様な記事をアップしたところです(感情的だけど(-_-;))ここスイスでは、メディアがチェルノブイリの悲劇再びとか大災害とか制御不能で鎮静は不可能とか.....
どうしちゃったの?みたいな報道です。
とあるスイス人から、地震は天災、でも原発は人災って言われて返す言葉がありませんでした。
なんだかスイスの報道を聞いていて悲しくなった日本人です。
ジャーナリストの人が、文太さんみたいな判断の出来る人ならこんな報道はされてなかったんじゃ?と思います。
一ガイジンとして、とても残念.....
どうしちゃったの?みたいな報道です。
とあるスイス人から、地震は天災、でも原発は人災って言われて返す言葉がありませんでした。
なんだかスイスの報道を聞いていて悲しくなった日本人です。
ジャーナリストの人が、文太さんみたいな判断の出来る人ならこんな報道はされてなかったんじゃ?と思います。
一ガイジンとして、とても残念.....
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原発に関して、冷静な見解をありがとうございます!!私は福島県福島市在住です。こちらもいろいろな噂があって…でも、数値をみれば人体に影響があるものではないですし、過剰に反応する必要はないと思っています。ただ外出する際は一応帽子とマスクは着けています。早く通常の生活に戻りたい…本当の復旧にはまだまだ時間がかかりそうです。

原発がニュースになってから、海外の友人からゾクゾク連絡が来ます。部屋はあるから家族でおいでと言ってくれる人たちばかりです。ありがたいです。その一方で、節電といっても自分でやるには微々たるものだとも思ったりして。ちょっとむなしい。
私はスイス、フランスの報道に違和感を感じています。
こちらでは「原発事故とはこれだ!」とばかりにチェルノブイリの事故、病気の子供達の映像を流し、新聞は放射線検査を受ける赤ちゃんや子供の写真、東京のマスクをした人々の写真を載せ。
(このマスクは花粉症のマスクですよね??)
これだけ見ると日本はもうすでに完全に汚染された国のような印象を受けてしまうのでは。
おかげで(?)、ニュースが終わる時間にしょっちゅう彼の両親や仏国の親戚から電話があります。心配してくれるのはもちろんうれしいのですが、すでに何度も「実家は大丈夫。」と言っているのに・・・。
先日、静岡で震度6の地震があった日のフランスの夜のニュースで、東京にいる特派員が中継で「今日の地震は10分いや、15分続きましたが・・・」と言っていたのには、驚きを通り越して呆れてしまいました。10分、15分の地震って!!
ちょっと怒り気味です。
こちらでは「原発事故とはこれだ!」とばかりにチェルノブイリの事故、病気の子供達の映像を流し、新聞は放射線検査を受ける赤ちゃんや子供の写真、東京のマスクをした人々の写真を載せ。
(このマスクは花粉症のマスクですよね??)
これだけ見ると日本はもうすでに完全に汚染された国のような印象を受けてしまうのでは。
おかげで(?)、ニュースが終わる時間にしょっちゅう彼の両親や仏国の親戚から電話があります。心配してくれるのはもちろんうれしいのですが、すでに何度も「実家は大丈夫。」と言っているのに・・・。
先日、静岡で震度6の地震があった日のフランスの夜のニュースで、東京にいる特派員が中継で「今日の地震は10分いや、15分続きましたが・・・」と言っていたのには、驚きを通り越して呆れてしまいました。10分、15分の地震って!!
ちょっと怒り気味です。