2011年 03月 20日
海外報道事情(2) |


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東北関東大震災義援金-日本赤十字社サイト-
さて、今日は欧州メディアのTVの報道状況です。東京以北に住む住民の大阪への難民化が進んでいると伝えている局もあり、思わず絶句です。おそらく原発周辺半径30KM以内の居住される方に対して出ている避難命令の拡大解釈というか。いずれにしても、海外メディアの報道は、地震と津波による三陸や仙台周辺から、確実に福島原発の事故の状況とその各種の影響にシフトしている感があります。米国の政治的経済的意図あると思われる報道(うがった見方かもしれません)と、主にフランスのヒステリックな報道が目につくように個人的には感じています。間接的に海外報道に関する裏情報的なものも入ってくるのですが、米国の情報源に関しては、トヨタのリコール問題にも通じる厭らしさもなきにしも非ずといったところのようです。
こちらにいると、アンテナを張っていてもあまり津波の被災地のその後の情報はやはり序々にあまり入らなくなっている気がします。少なくとも衛星TVやUSTREAMなどで見る日本の番組を見ていると、それでも番組構成は事件発生後からの数日間に比べると通常に戻りつつあるのかな、という感触を受けますが。ただ、これらの日本の報道による今回の消防庁の決死の覚悟での放水作業とその無事の帰還、そして感動的なインタビューは残念ながら放送した局はないようです。
ちなみにちょっとお題目からは外れます。僕はFacebookで多くの海外の友人達とつながっているのですが、致し方ないこととはいえ海外の友人にとっては日本のこの一連の事件は一過性のものであり、日々楽しげな話題や写真のアップがあります。これもまた現実なんだな、と思います。実際に、例えば最近で言えばNZでの大地震、あるいはオーストラリアを襲った大洪水、あるいは今まさに空爆で逃げ惑う人がいるかもしれないリビア、内戦の続くアフガニスタン、、そういった事実はニュースに流れるTVや新聞記事の中のこと程度に認識し、日々は明るく過ごしてきたという僕達自身の姿もまた事実。もっとも、例えば今も貧困と飢餓に苦しみ戦火に怯える人々を想い、常に謙虚に笑いをも不謹慎として、あたかも元気でシアワセに過ごすことが申し訳ないかのように暮らすことがよいことだとは思いません。ただ、こうした現実や、世界の多様性の中に今の自分の生活があるということを常に忘れないようにすることが大切なのだと思います。そうした上で日々の生活に幸せを感じることが「人間らしい生活」と言えるのかもしれません。

by usatoru
| 2011-03-20 18:27
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Comments(1)

こんにちは。私もFacebookを使っていますが、意識的に日々の楽しい話題や写真も載せるようにしています。こんな時に不謹慎かな、と思わなくもないのですが、日本全体が危機に陥っているかのようなヒステリックな報道もしばしば見かけるにつけ、日本国内で淡々とささやかな日常が相変わらず営まれていることを知って欲しいからです。親戚のフランス人は、帰国しましたけれど(笑)。
文太さんも、色々と心身共にお疲れになることも多いかとは思いますが、どうぞご自愛下さいませ。
文太さんも、色々と心身共にお疲れになることも多いかとは思いますが、どうぞご自愛下さいませ。
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