2011年 04月 03日
果報者 |
これは僕に限ったことではなくて、おそらく被災地に住む人や避難している人でなくとも多くの日本人が報道などを通して連日見聞きしている現地の惨状に、心痛め、心震わせ、時に涙する時間を3月11日以降どれほどあったということを考えてみるといいと思います。このことは、日本人の多くが同じく程度の差こそあれ、心理的な意味での震災被害者であることを意味するのではないかと思います。計画停電による様々なストレス、業務や仕事上での普段とは異なる様々な事象や不安、放射性物質とその影響による水、農産物、土壌、空気の汚染がどうの、、、と、絶えずこれまで日常にはなかった異常な情報に神経を張り巡らして一喜一憂したり情報解析をしたり。生活の不安、仕事の不安、育児や老後の不安などから、様々な不安要因が報道からは伝わってきて、明るくなれるような新しい情報は何ひとつないと言っていい。
僕も、おそらくこの手の一種に属する今回の心理的な疲れではないかと思っています。仕事上、やはり部下を鼓舞し通常業務をこなすべく自らが率先したパフォーマンスを見せる必要がある。しかし気の張った仕事から帰っても、暗い部屋で独り。そしてそんな中でまたTVニュースで見る震災や原発の暗いニュース、そして余震。大学院の期末試験も複数重なり、内容も高度でハードなだけにそれはそれで物理的なプレッシャー。何やら実家の方でも何やら問題勃発しているようで、なんだかいっぱいいっぱいになってしまいました。
いずれにしても、弱音のような感じで書いた文章に、多くの人からコメントやメールをいただき有難うございます。誰も「東北を思えばなんでもないことじゃない!」なんてことは言わなくて、なんだか優しい言葉と励ましを普通にかけてくれることに、本当に有難いと思いました。
それでも状況自体はよくなってきてはいます。まだ手つかずのネガティブ要因というかプレッシャーというか不安材料はあるにはあって、明日はまたその1つに手をつけるべく、今からちょっといろんな意味で緊張しています(笑)。
そして、今日は僕にしてはかなり珍しく1時前でありながら寝てしまいますが、本当に久しぶりに目ざましをセットせずに眠る今晩の睡眠が楽しみでなりません。
by usatoru
| 2011-04-03 00:41
| 自分のこと
|
Comments(5)
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kyotachan at 2011-04-03 04:03
精神科医の方だったと思うけど「今自分にできること」として「自分で自分をはげまして」と言っていた。たとえば病気の友人に「あなたにはわたしの気持ちなんてわからないわ」といわれるのと同じで被災した友人に「被災していないあなたには何にもわからないわ」といわれるのがこわくてこちらからちょくちょく連絡をとることもためらわれてひとりもんもんとしたりしている。なんだなんだ、がんばれよわたし、と思ったりする。今日も生きているわたしたちは果報者。明日も生きなくちゃ。
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at 2011-04-03 12:39
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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singe
at 2011-04-03 18:44
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良かった~ ちょっと元気になっててくれた。
私は今日 髪の毛切ってエステなんかに行って 普段よりも普通の事(贅沢な事)してみました。
お母さんのおにぎり程じゃないけど パワーもらった気がします。
文太さんの文章 大好きです。いつも ありがとう!
私は今日 髪の毛切ってエステなんかに行って 普段よりも普通の事(贅沢な事)してみました。
お母さんのおにぎり程じゃないけど パワーもらった気がします。
文太さんの文章 大好きです。いつも ありがとう!
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Aonimidori
at 2011-04-03 20:41
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よい眠り、よい夢、よい目覚めでありましたように。☆
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Reirin
at 2011-04-03 23:23
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文太さん
少しはゆっくり眠れたでしょうか?
ただでもハードなお仕事プラス大学院の勉強だけでも大変なのに、
色々な心労で心が疲れきっているところに、この震災で、
被災者のことを思えば自分なんて、という思いが自分に厳しく
してしまって、自分の心を解きほぐしてあげられない状態が
続き、疲れ果てちゃったんではないかと思います。
多分、色々な方々がそんな目に見えない無理を積み重ねられて
いるのでないでしょうか。
そんな時、やはりよく眠れることは何よりも大事ではないかと。
みんなが少しでも安心できる日が早く来ることを祈るばかり
です。
少しはゆっくり眠れたでしょうか?
ただでもハードなお仕事プラス大学院の勉強だけでも大変なのに、
色々な心労で心が疲れきっているところに、この震災で、
被災者のことを思えば自分なんて、という思いが自分に厳しく
してしまって、自分の心を解きほぐしてあげられない状態が
続き、疲れ果てちゃったんではないかと思います。
多分、色々な方々がそんな目に見えない無理を積み重ねられて
いるのでないでしょうか。
そんな時、やはりよく眠れることは何よりも大事ではないかと。
みんなが少しでも安心できる日が早く来ることを祈るばかり
です。