2011年 11月 24日
ほっこりタイム |
秋晴れに恵まれた今日だけに早朝に関わらず、ホテルのラウンジは誰もいなくて僕の貸し切り状態。瓦屋根の街並みと東山の寺社を山の中腹にあるこのホテルから眺めながら、そしてBGMにはエンヤなんかかかっちゃって、気持ちはかなりヒーリング状態(笑)。そうだなあ、僕は京都に住むなら東山のどこか小さなアパートか、大原あたりかなー、なんて。実際、昨日ちょっと哲学の道を歩いたときに、何の変哲もない、むしろ古めかしいモルタル造りのアパートから、品のよい外国人女性が玄関から出てきて、「きっと京都と、この辺りの雰囲気に魅せられてここの住んでいるだなあ」と思うと、なんだか彼女が羨ましく、かつなんだか嬉しく感じた。
途中、ラウンジにこれも品のいい50代後半くらいの「夫婦」が入ってきて。話している内容が聞こえてしまっていたのだけど、この2人の関係は夫婦ではないことは、言葉遣いや内容からしてすぐにわかり、だからといって不倫?的な空気、つまり恋人同士のような感じでもない。でも、なんか僕としては大人な感じの「いい雰囲気の二人」なわけです。男性の方もとても紳士的で女性に対する言葉も丁寧語を使ってる。彼女の方もすごく言葉がきれいだし、文章でうまく書けないけれど、その会話や言葉は恋人でもないし、かといって友人という感じもしない不思議なもの。かといって他人行儀ではなく不思議な柔らかさをもった雰囲気。どうやら女性は関東のどこかの大学でドイツ語を教えているらしく(笑)、男性はなんとなく雰囲気とか話の内容から、上場企業に勤める役員といった風体。
凸「あそこに見えるのが南禅寺ですね。今日は天気がいいから、早くから人が出てますねえ」
凹「ほんとねえ。あそこに見えるのはどこのお寺さんかしら?」
凸「今年はちょっと紅葉も遅いみたいですね」
凹「でも、十分キレイですよ。私、○○寺のお庭がすごく好きで。前に行ったのはいつだったかしら」
凸「新幹線、11時半だからこれからであればどこか1つくらい寄れますよ」
凹「そうね。でもこうして景色眺めてるんでもいいけど。きっとすごい人でしょう?」
凸「だったら、タクシーで途中、○○に寄って駅に行けばいいかな」
凹「それがいいわね」
凸「ドイツ語にX(エックス)ってないんですよね?」
凹「ええ」
凸「ドイツ人のレントゲンがX線を発見して、どうしてドイツ語にないXを使ったX線という名前になったかって何か聞いたことがあるんですけど、彼の言ったXの部分を聴き取れなかったから、外国人がX線って名付けたとか聞いたことあります<笑」
凹「面白い話。でも、初めて聞いた!<笑」
とかなんとか、ぺちゃくちゃという感じでなくて、静かに2人で、でも楽しそうに話をしているその様子や会話ので内容もどこか理知的で僕としては、彼らの姿と会話自体が何か心穏やかなBGMを聴いているような、そんな感覚。まあ、なんだか聴き耳立てているわけではないにしても、ずっと聴いているのも無粋な気がして途中で僕は席を立ったけど。
なんだかこういう何気ない、素敵な2人の会話って僕は惹かれます。あ、多分2人は親戚、義理の兄弟みたいな感じかも。これならあの雰囲気と言葉遣いなどなど説明がつく。とはいえ、2人っきり?というのが微妙だけど、まあ、そこはいっか(笑)。いずれにしても、最近思うのは、僕は「いい感じの2人の会話フェチ」であるということです。なんかこういう穏やかな会話を聞いてるだけで、ほっこりする(笑)。気負いのない、温かく何気ない会話の中にいっぱい詰まった小さな幸せ。なんだかそういう会話に飢えているのかな。
by usatoru
| 2011-11-24 23:13
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