2012年 05月 19日
シアワセの午後 |
空調の音、かすかに外から漏れ聞こえる人の声や車の音。カチカチとPCを討つ音、どこかの席で誰かが席を立つ音、、、そんな小さな音が不思議なBGMとなり、僕は僕で視線を上げずに鉛筆を片手も論文の文字を追い続ける。こんなことも、ある種幸せの一瞬なのかなあ、なんて思います。同時に、集中しているようで、そんなことを考える自分自身が実は集中していないことを立証しているようでそれはそれでまた再び苦笑い。
人は亡くなる直前に、自分の脳裏にこれまでの人生での幸せの風景が走馬灯のように流れるのだと言います。そういうのって、多分、華のある幸せ(?)、、、例えば海外旅行に行ったとか、結婚式とか、豪華な食事とか、、、そういうことではなくて、何気ない日常の、自分でも覚えていないかのうな普段の一コマだったりするといいます。リビングでくつろぎ風に凪ぐカーテンのレース、家の窓から見た外の風景、大切な家族との団らんのひととき、職場での一コマ、、そしてあるいは、今日のような図書館での風景とか。なんだか不思議と今日の図書館の風景と僕の心持ちは、僕にとってちょっとした幸せの風景のように思えるのです。心が静かっていうか。仕事のこととか、プライベートの不安とか悲哀とか、、、そういうこと一切なく、ただ純粋にその空気と音と、かすかに匂う図書館の古い書籍や紙の香りがきっと僕をある意味での非日常に連れて行ってくれている。
あとは、ここに淹れ立てのコーヒーがあれば。強いて言うなら僕のお気に入りのカップであれば、、なんてこともちょっと思ったりするのですが。お葬式の後ではあるけれど、まだ現地にいる栗助にとってのシアワセの瞬間が一瞬でもそこにあれば、と思います。
by usatoru
| 2012-05-19 13:35
| 自分のこと
|
Comments(3)
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by
Reirin
at 2012-05-19 20:30
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文太さん
論文、大変でしょうが、頑張ってください!
でも、心地よく向かえているようなので、何だか嬉しいです!
栗助さん、心配なんですが、お二人とも天寿を全うされたに近いようなので、
いい思い出だけを思い起こし故人を偲んで、元気を取り戻してくださる
ことを祈ります!
論文、大変でしょうが、頑張ってください!
でも、心地よく向かえているようなので、何だか嬉しいです!
栗助さん、心配なんですが、お二人とも天寿を全うされたに近いようなので、
いい思い出だけを思い起こし故人を偲んで、元気を取り戻してくださる
ことを祈ります!
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at 2012-05-20 08:23
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
miffy5769
at 2012-05-21 01:41
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同じような「お年頃」なのかしら、私もそんな「シアワセ」のひと時を意識することが多いです。
クッキーを焼いている匂いだったり、庭でお花を植え替えているときだったり、本当に日常のひとコマ。
「心躍る」「ドキドキワクワク」ではなく、もっと静かな、穏やかなシアワセ。
栗助さん、早く文太さんのところへ戻ってこられますように。きっととてもミスしてるでしょうから。
クッキーを焼いている匂いだったり、庭でお花を植え替えているときだったり、本当に日常のひとコマ。
「心躍る」「ドキドキワクワク」ではなく、もっと静かな、穏やかなシアワセ。
栗助さん、早く文太さんのところへ戻ってこられますように。きっととてもミスしてるでしょうから。