2014年 07月 18日
静かな逗子の夏 |
今夏より市の条例で音響機器を使った音楽や飲酒を禁止し、まだ明るい18時半には海の家はCloseという厳しい御達しが出たわけだけど、これにより今の逗子のビーチは来場者が8割減だとか。ということは、おそらく鎌倉を中心とした湘南の海沿いの国道の渋滞も随分緩和されているのかもしれません。
酒を飲んで騒ぎ、夜になれば花火を打ち上げ、そして昼夜問わずにガンガン音楽を鳴らすとなれば近隣住民にとってまさに公害。まあ人の少ない海岸ならともかく市街地でのビーチゆえ仕方ないのかな、と思います。
一方で、若者にとってみれば夏の逗子といえば解放感と季節を感じるちょっとしたイベント的な楽しい場所であったはず。しかも場所は湘南のど真ん中。サザンの歌を体現するようなサーファーたちの集まり、海岸沿いの道には洒落たカフェや海の家が立ち並び、皆サンダルや水着のままで解放的な夏の日差しの中での時間を楽しむ。ビーチは、皆海水浴というよりは「砂浜」をステージにした天井のないオープンクラブのような感覚で、皆で飲んで食べてはしゃぐ。そういう「楽しさ」も、僕は何気にまだ理解できるんですよね。もうそんな年齢じゃないけれどw。
これまでのそうした逗子の海は、言ってみれば逗子だからこそであり、逗子というオリジナリティと地域だからこそ形成された場所であり文化だったとも言えると思います。これは関東でいえば、房総や茨城のビーチでは成立しない。割と近い平塚あたりでもやっぱり成立しない。やはり、湘南のあの場所だからこそ成立しえた夏の風景だったのだろうな、と。他のビーチが真似したくてもできない[湘南」という立地とブランドだからこそ成り立ったのだと思うのです。
風紀や治安の問題、そして近隣住民にとっても迷惑千万だった近年の逗子の海岸。まあ、ちょっと若者たちもやりすぎちゃったとも言えるでしょう。
求めるものがあまりにも違いすぎて「融合」させることは多分難しい。家族でのんびりゆっくり過ごせるビーチを目指したい市。でも、あの海岸の立地は近所の人が散策するくらいならいいけれど、遠くから家族連れがわざわざくる立地でもないのも確か。わざわざいくならもっと三浦半島の先の方とか、藤沢より以遠の方に言った方がちょっとしたドライブ感もあるし、本当の海水浴場感がある。江の島界隈とか、逗子あたりの海はそもそも「きれいじゃない」し。海の家や海岸沿いの飲食店の経済的打撃はかなり大きそうだけど。
今まで夏の逗子を楽しみに来ていた若者たちは今年はどこに行くんだろう。多分、逗子の代わりになる場所はないんだよね。単純に楽しい場所を失ったということになるのかと。そして、あの湘南界隈のビーチはゲイも大好きという、、、(笑)
海って誰のものなんですかね。勿論、若者だけのものでもない。かといって、近隣住民だけのものじゃない。本当は「みんなの海」であって、ある価値観だけが支配できるようなそんなものではないまさに「広大な海」なはずなんですけどね。
by usatoru
| 2014-07-18 18:53
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Comments(2)
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Ken
at 2014-07-19 00:15
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そもそも逗子のマーケット(?)である東京が大きすぎなのかもですね。。。
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やっつー
at 2014-07-19 14:06
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チャラいハウスミュージックが大好きなので、ゴアやイビザになれるか?とも期待しましたが…やっぱりやり過ぎちゃったのかもですよね〜。あと、世界の有名DJを呼ぶとかもなかったしなあ。センスはイマイチだったかも…。
あと、テレビのネガティブキャンペーンも強かったし(教師&公務員叩きに続くワイドショーでの格好のネタ)、殺人事件もあったし…。
逗子じゃなくて、大して産業もない過疎化した瀬戸内海の島とかだったら、もっと長続きしたのかしらん。
あと、テレビのネガティブキャンペーンも強かったし(教師&公務員叩きに続くワイドショーでの格好のネタ)、殺人事件もあったし…。
逗子じゃなくて、大して産業もない過疎化した瀬戸内海の島とかだったら、もっと長続きしたのかしらん。