シリア難民

なんかすごく微妙な論点で、書いていいものかどうか。シリア難民が大挙として欧州に押し寄せてる問題。祖国にいることが死と向かい合わせという中、決死の覚悟で海を渡って続々とやってきているわけですが。まだ　ブローカーに大金を渡せて賭けに出られる人はまだしも、きっと難民となって欧州に向かえる人はほんの一握りなんでしょうね、、、、

そんな中で、ちょっと前まではハンガリーまで辿りついて、そこでさらに「俺達をドイツに連れていけ！！」「列車を動かせ！」と大群衆と化した人達がシュプレヒコールを上げて、ハンガリーの警察や警備に対してつかみかかってくる。そして何らかの障害や検討が受け入れ国や欧州各地で始まると、デモ的な動きで自らの希望願望を大声で「騒ぎ立てる」。そして、命の危険をくぐりぬけてエーゲ海を渡りトルコに漂着した難民たちが、海岸に脱ぎ捨てた救命胴衣が海岸一帯に散らばり、ごみの山と化しているとか、、、

いや、なんかね、、、「人権」っていう言葉に対して、いわゆる先進国の人間は非常に弱くて、それを言われちゃうと何も強いこと言えなくなるみたいな側面ってあるような気がするんです。シリア難民も勿論人間で、僕も決して欧州に行くなとか、自国に留まっていろなんていう気持ちは全くない。それはそれで仕方がないことだと思うけど、「ドイツに行かせろ」「列車を動かせ」「バスを出せ」とか、それをまるで反政府デモかのように騒ぎ立てている様子には、あたかも「俺達、難民様だ！」といったような人権を盾にした横柄な態度や言葉であるように感じてしまうのです。彼らも命からがら逃げてきて、生活にも困り、そしてトルコの海岸に打ち上げられた小さな少年のように実際に渡航中に難破して亡くなった人も多いだけに「必死」なのは理解できるけど。当事者ではないから、こんな冷静に僕は見ているだけでもあるのかもしれないけど。

じゃあどうしたらいいの？って言われると、何の解があるわけでもなし。「じゃあ、こんなこと書くなよ」っていう声もあるけれど、なんか僕はね、、そうした似たようなシリア難民たちの報道を目にすると、なんだか人権って一体何？って思ってしまうわけで。まあ、僕なんかもある種も人権がある中で、ゲイとしての人権ってのも本当はあるわけで、そして今ゲイであることで命や生活の危険というものはないから難民にこそならないけれど、だからなんかある意味で本来彼らの姿とちょっと重ねて考える側面もある。ただ、「難民様」かのような「ゲイ様」にはなりたくないなあ、って。