2018年 12月 03日
ボヘミアン・ラプソディー |
僕はあまり事前知識を持たずに話題性だけでこの映画を見たのだけど、僕の視点ではかなり彼がゲイであるというセクシャリティに割とフォーカスされた描かれ方をしていて、一貫したテーマは「孤独」だったのかなあ、と思い、いろんな意味で共感があった。本当に愛していると思える恋人(女性)の存在、でも男性にも心惹かれる自分。ただやはりそういう自分を女性側は受け入れられず離れていく。富と名声を手に入れるもどこか自堕落な自暴遺棄ともいえる生活を送るフレディ、仲間たちが家族を持つ中での自分の孤独、厳格な家庭での特に厳しい父との距離、、、切り口はいくらでもあって、いつも表層的な華やかさとは裏腹に孤独の中にいたフレディ。
結構、ゲイ仲間の間でもやはり一般的な映画という捉え方よりも、ゲイが抱く共感の中にこの映画のよさを見出す人が多いようです。思うに、僕もやはり同じで、所詮考えてもどうにもならないことだし、敢えてそれを口にしたりせずに、むしろ考えないようにしてこれまで生きてきた長年の孤独感を、この映画を通して改めてリマインドされるような、そういう意味ではちょっとキツイとも言える内容。
面白いなあ、と思ったのは、一緒に行った女性はストレートなんだけど、やはり観点がおそらく違う。この映画の根底に流れていた孤独のようなものは、僕ほどにはあまり当初は感じなかったらしく、映画が終わってからの会話の中で「ああ、確かにそうよねえ」的な受け止め方。まあ、リアルにフレディとオーバーラップする僕らと、ストレートの人の間では共感とか既視感のようなものはおそらく濃淡があって当然なんだけれど。お時間ある人は、ぜひ見に行ってください(笑)
by usatoru
| 2018-12-03 11:34
| 同性愛考・・・
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Comments(2)