2018年 12月 14日
同性婚で姓が変わる!? |
このブログに来てくれている人たちの多くは、異性愛者の女性が多いということは苦節10数年にわたる研究の結果、明らかになっているのであまり興味ないと思いますが、同性婚について。
同性婚自体は、男女の結婚に相当するパートナーシップ制度を含めて欧米先進国やアジア近隣各国でも既に合法化されたり、審議されたりしています。僕は同性婚については、正直あまり深く考えたり持論を持っているわけでもなくて、それが合法化された場合には結婚するかもしれないし、しないかもしれない。でも、まあいろいろと権利的なところとか、お互いに歳をとってきて夫婦同等の法的庇護があった方が「友達同士」でいるようはベターという考え方もあったりします。子供のことは考えなくていいから、ゲイの場合はその点は自分達中心主義w。
とはいえ、まあ基本的に日本はこの点すごく遅れているとはいえ、オリンピックを控えて何かとそうした話題も以前と比較すればよく話題に上るようになりました。ただ、日本が決定的に違うのは、世界では珍しい「戸籍制度」を持つことです。戸籍は中国からもたらされたものですが、すでに中国では戸籍制度はかなり昔になくなっています。台湾が残っていますが、それは日本統治下の影響とも言われていて、ある種厳格に存在しているのは日本だけかもしれません。
戸籍制度っていうのは、つまりは「家」を主体とした発想のもとに「お上」が民を「家単位で管理する」ために敷いた制度であって、今は家よりも「個」を重んじる中で本来の意味はかなり希薄化しているのは事実だと思います。実際、男女の結婚による夫婦別姓の議論でも、感情論や伝統といったことも言われつつも、戸籍の存在はいろいろとネックにはなっているんだろうと思う。戸籍制度を残しながら、夫婦別姓を残すような変革もありなのかどうなのか、ちょっと僕にはわからないけれど、ただ僕は自分の出自や家の歴史に興味があるので、日本のように戸籍を遡り先祖を過去にたぐれる、、、ということは、実はすごいことだと思っていて、戸籍廃止!というのはちょっともったいなあ、と。欧米で先祖を辿れる人なんて貴族でもない限り滅多にいない。アメリカ人だってほぼ移民(要は貧しいヒトが多い)だから、「私の先祖は〇代前にドイツから移民してきたと聞いています」という「伝聞」程度で終わってしまうのが殆ど。
で、ゲイって要は「男」なんだけど(当然ですw)、男なのでいわゆる「結婚すると姓が変わる」という意識がぜんぜんない、というかそういう発想が頭から抜けているわけです。でも、仮に日本で同性婚が合法化された場合は、その場合は男女の結婚同様に法的には、「どちらかの男が自分の籍を抜けて、相手の籍に入り相手の姓を名乗る」ことになるんだけど、そんなこと考えも議論もしたことない同性カップルって多いんじゃないかと。同じ姓になっても、職場などでは旧姓を名乗ることなどはできても、総務に出す書類や社会保険など公的申請は新しい姓だし、パスポートなんかだってそう。この戸籍の問題や夫婦別姓が確立されていないのに、ゲイの結婚だけは特別に別姓を認めてほしいなんていうのは、それはムシが良すぎる話だし。
そのためには、今までみたいに家族に職場にひっそり「事実婚」をしていた同性カップルは、ただ「婚姻届」をこっそり出して「実は結婚してるんです」みたいなスタンスはできないことを意味し、職場や家族にもある種告知が必要になる。特に、姓が変わる側はね。そのあたりとか、同性婚をすることを夢見るゲイの同胞も考えて今から話し合っておくとよいかな、なんて。
by usatoru
| 2018-12-14 12:19
| 同性愛考・・・
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