2021年 02月 07日
東大は高学歴!? |
最近、言葉の用法として気になるのが「高学歴」という言葉。もともと女性の結婚相手の理想として「3高」なんて言葉があって、「学歴、年収、身長」なんて半ばふざけた感じで言われていたけれど、この時言われていた学歴って「相手は高卒よりも大卒」みたいな意味合いで言われていたこと。まあ内容的には面白おかしくこんな風に言い立てた社会時事ネタ的流行語でしかないけれど、高学歴の意味合いとしては間違ってない。
今は「高学歴タレント」なんていう言い方があるけど、蓋を開けてみると「東大卒」とか「早慶卒」とかそんなのばかり。要は、今の「高学歴」という言葉は、マスコミも間違ってこうした使い方をするものだから「難関大学卒=高学歴」になってしまってる。
でも、小うるさいオジサンが改めて言わせてもらうと、高学歴という言葉を使うのであれば、それは大学の難易度の序列ではなくて学位の序列。上からいうとこんな感じ。
大学院卒(博士)→大学院(修士)→大卒(学士)→専門学校卒→高卒→中卒
なので、東大卒であろうと、名前も聞いたこともない令和国際大学卒(フィクション)であっても学歴は同レベルなわけで。もっというと、大学しか出ていない東大卒よりも、令和国際大学大学院卒の方が高学歴。難関大学、有名大学卒であろうと、大学院卒よりも学歴は低い。
だから、日本ではあまり大学院出ても給料に差はないけれど、大卒より院卒の方が初任給が高いっていうことはあっても、地方国立大学よりも旧帝大の方が給料が高いとか、早慶出身だと給料が高い、なんてことはないわけで。
余談だけど、僕は仕事柄世界を見ていてよくわかるのだけど、日本人は世界で相対的に低学歴化しています。というのは、日本人は大卒がすごく多い。グローバルには、今やビジネスマンの多くは欧米は勿論、インドや中韓、東南アジア諸国含めて大学院卒が多く、各国とも大学院進学率が非常に高い。なので、世界に出ると、大卒止まりの日本人の多くは昇進は頭打ちで院卒のインド人とか中国人の部下にしかなれない人が多い。大卒に上司と高卒の部下、みたいな図式で、多くの日本人はここでいう高卒みたいな立ち位置になってしまう。だから外資のグローバル企業での日本人リーダーってすごく稀。
大卒がどうとか院卒がどうとか、高学歴が素晴らしい!とかいう話ではないんだけど、そういう世界の実態とか言葉を間違って認識していることによる日本の損失って、このことは結構大きく関係している要因の1つだと思うんです。早稲田・慶応でも世界ランキングで400位前後にしかならない無名の大学で、例えばシンガポールでのビザ要件(種類にもよるけど)では世界ランキング100位迄を求めているので、早慶レベルでは書類審査で落とされる箸にも棒にも引っかからないレベルの大学でしかない、とかね。
なんか話の観点がいろいろ広がってしまってるけど(笑)、まずは「高学歴」の意味はそういうことで、、、
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by usatoru
| 2021-02-07 15:31
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