赤湯温泉-瀧波

数日、週末と祝日を通して栗助と山形、福島、新潟をきままにドライブしていました。今日は、山形の赤湯温泉で泊まった「瀧波」という旅館をご紹介。この写真は部屋についている半露天風呂。お湯は無色透明で少しとろみのあるアルカリ性。全室露天付き。

大浴場も、大浴場と言っても割とコンパクトにまとまっているのですが、洗練された空間と檜風呂に湧き上がるお湯がこれまた適温で気持ちよく、お湯のこだわりが感じられます。湯守が3人いるそうで、毎日の気温や風等々気象に合わせて水を加えることなく水温調整をしているとのこと。また、お湯も「産まれたて」をアピールしていて、要は温泉は地上に出てきて空気に触れた段階で酸化が始まるので、それを少しでも「新鮮」な状態でということを意識して、温泉の配管システムそのものを変えたとのこと。確かにお湯の滑らかさは絶品です。

この宿は、物語もなかなかです。100年以上続く老舗。とはいえ、よくある話ではありますが、赤湯温泉自体も寂れる一方の中で、この瀧波ももはや赤字経営続きで倒産寸前までに。建て替えやリニューアルにしても、そもそも既にそんな余力もなく、、、、ということろから、親族で力を合わせて、今や予約のとりにくい人気旅館に！という復活劇を見せているのです。「自遊人」という雑誌で、里山十帖などを手掛ける彼らのプロデュースなどもあり、古民家をリニューアルし洗練された空間に。料理もライブ形式で楽しめたり等、老舗旅館の常識を覆す体験ができたり。

日本の伝統と北欧家具とのコラボレーション。こんな広い座敷も、公共スペースとしてくつろぐこともできます。

最初、この旅館に着いたときは、ある意味での「がっかり」があります。

それは、イメージとしては、地方都市のバイパス沿いに宿があると思ってください。並びには中古車を売るディーラーや、ドラッグストア、コンビニなどが並んでいるわけです。旅館の周囲が山とか渓谷ということでもなく、林も森もなく、市街地にある感じなんですね。その立地の意外性にちょっとがっかりするわけです。でも、中に入ると、外界の記憶は一気に飛んでこの世界に入る感じ。また外の世界も、館内からは素晴らしく視界がコントロールされていて目に入ることがない。

社長が自らソバを打ち、打ったそばはディナーに配膳（笑）

この宿こそ、滞在を楽しむ宿なんだろうなあ、と。（外は市街地だしｗ）

とはいえ、周辺に目を向ければ訪れる場所は各所にはあるので、山形観光の拠点としてはいいと思います(^^

http://takinami.co.jp/

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