2006年 09月 18日
ある手紙(抜粋) |
自分のセクシュアリティを打ち明けられないで、苦しんでいます。
その子どもは、世界でもっとも自分のことを愛してくれている家族に、
何年も本当のことを言えないまま、大人になっていきます。
家族が好きであればあるほど、
その子が心の優しい人間であればあるほど、
家族を欺し続けなければいけません。
何年も、何十年も。
一番わかりあえるはずの家族の前で、
何でも話し合えるはずの家族の前で、
ありのままの自分を見せてはいけないという苦しみ。
それは当事者でなければ、
「絶対に理解できない」苦しみです。
そんな中、2003年12月18日、宮崎県都城市で
全国初となる「同性愛者らの人権擁護条例」が可決されました。
「性的指向」という明確な表現が盛り込まれたこの条例は、
全国の性的少数者の子どもたちに大きな希望を与えました。
「これを機に、いつか自分の住む町でも
同じような条例をつくってくれるかもしれない」と。
ところが、都城市自体が、「性的少数者の人権を
認める必要はない」として、性的少数者に関する記述を
削除することを検討していると聞きました。
その理由は驚くことに、性的少数者に関する
正しい知識を持っていないと思われる市民から
送られてきたパブリックコメントだと言います。
繰り返しますが、性的少数者はそのほとんどが
「生まれつき」です。性的指向というのは、
「自分で選択することはできないことが普通」なのです。
そのことさえ、すべての市民が正しく理解していれば、
そういうパブリックコメントが市に届けられることはないはずです。
(中略)
性的少数者の問題を軽々しく考えないでください。
そして、忘れないでいただきたいと思います。
学校の校庭で、無邪気に遊んでいる子どもたちは主に、
「生まれつき異性愛の子ども」、
「生まれつき両性愛の子ども」、
「生まれつき同性愛の子ども」の3つに大きく分類され、
自分でそれらを選択することはできないということ、
そして、それらの子どもたちは
「見た目では全く区別がつかない」ということを。
どのような性的指向が伝統的かではなく、
子どもたちが、どのような環境で育てられようと、
生涯を通じて性的指向に変わりがないことが、
「普通」であり、「一般的」であり、
「伝統的」なのだと思います。
↑クリック!
by usatoru
| 2006-09-18 15:08
| 同性愛考・・・
|
Comments(6)
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at 2006-09-19 06:23
x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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by
Neige
at 2006-09-19 13:23
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社会の理解不足、偏見もさることながら、自分のセクシャリティに悩み、愛する親、兄弟を欺き続けなくてはいけない子供たちの存在に心が痛みます。そんな子供たちにぜひ伝えたいこと。それは自分のセクシャリティがどうであれ本人の人間としての価値には全く変わりのないこと。そして親、家族の愛は無条件であり絶対的なものであること。
私事になりますが、私の弟も多分そんな子供たちと同じ悩みを持っているのは薄々とは感じてます。でもセクシャリティがどうであれ、私の弟に対する愛情はこれっぽっちも変わりません。人間、異性であれ同性であれ人を愛せる心が美しいのです。以前から彼にそう伝えたいのですが、本人がカミングアウトをしていないので伝えられないでいます。だからこの場を借りて弟を含めた孤独で悲しい子供たちに伝えたい。人を愛せる心を持つこと誇りに、冷たい風にも負けずに胸を張ってガンバって。ネーチャン、応援してるよ!
私事になりますが、私の弟も多分そんな子供たちと同じ悩みを持っているのは薄々とは感じてます。でもセクシャリティがどうであれ、私の弟に対する愛情はこれっぽっちも変わりません。人間、異性であれ同性であれ人を愛せる心が美しいのです。以前から彼にそう伝えたいのですが、本人がカミングアウトをしていないので伝えられないでいます。だからこの場を借りて弟を含めた孤独で悲しい子供たちに伝えたい。人を愛せる心を持つこと誇りに、冷たい風にも負けずに胸を張ってガンバって。ネーチャン、応援してるよ!
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at 2006-09-19 14:54
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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by
usatoru at 2006-09-19 23:16
Gさん(仮名)。こんにちは!たしか「よーろれいほ~♪」の国から
だったでしょうか?お子さんが1人の人格として幸せになる権利が
ある一方で、その幸せのクオリティ(?)を少しでも高める精神的に
豊かな環境を与えてあげられるのが親ですよね。
辛い経験をバネに、その経験があるからこそ人に優しくできるお母さん
に育てられて幸せなお子さんだと思います(笑)
だったでしょうか?お子さんが1人の人格として幸せになる権利が
ある一方で、その幸せのクオリティ(?)を少しでも高める精神的に
豊かな環境を与えてあげられるのが親ですよね。
辛い経験をバネに、その経験があるからこそ人に優しくできるお母さん
に育てられて幸せなお子さんだと思います(笑)
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by
usatoru at 2006-09-19 23:21
Neigeさん。
そうですか。そう「かも」しれませんし、思い過ごしかもしれないし、真実
は本人のみ知る、ですね。でも、そうであれば実際に彼と話をしてみた
いなあ。というか、話をきいてあげるだけだと思うんですけどね。
でも、理解あるご家族であることはやはり幸せです。僕もそんな
ネーチャンほしかった(^^;
そうですか。そう「かも」しれませんし、思い過ごしかもしれないし、真実
は本人のみ知る、ですね。でも、そうであれば実際に彼と話をしてみた
いなあ。というか、話をきいてあげるだけだと思うんですけどね。
でも、理解あるご家族であることはやはり幸せです。僕もそんな
ネーチャンほしかった(^^;
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by
usatoru at 2006-09-19 23:24
Aさん(仮名)。僕の書いたこと、決して「正しい1つの解」はないとは
思うのですが、少なくとも僕は自信を持って言えます。
一方で、僕もとても嬉しい言葉をいただき、ネット上とはいえ出会いに
感謝です。素敵な家族の風景が浮かんできます(^^
思うのですが、少なくとも僕は自信を持って言えます。
一方で、僕もとても嬉しい言葉をいただき、ネット上とはいえ出会いに
感謝です。素敵な家族の風景が浮かんできます(^^